31.針刺事故感染率
HIVの感染率
HIVの感染率はおよそ0.3%
予防内服は、可能な限り速やかに開始する。
可能であれば事故後2時間以内に服用を開始するのが望ましいとされています。
予防内服は4週間継続する。
参考のために服用薬剤を以下に紹介しますが、それぞれの医療機関で使用薬剤は決められていますのでこれは参考程度としてください。
【標準的な薬剤の服用方法】
エムトリシタビン(商品名ツルバダ)1錠1日1回+ラルテグラビル(商品名アイセントレス)2錠1日2回
ラルテグラビル(商品名アイセントレス)400mg1回1錠1日2回+テノホビル(商品名テノゼット)/エムトリシタビン(商品名ツルバダ)1回1錠1日1回
HCVの感染率
HCVの感染率はおよそ2%
C型肝炎に対しては感染を予防する有効な対策は現時点ではありません
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
◆性病検査 STDチェッカー◆
はプライバシー対策万全の在宅検査キットです。
さくら検査研究所
HBVの感染率
HBVの感染率はHBe抗体陽性陽性の場合とBe抗原陽性陽性の場合で異なります。
・HBe抗体陽性陽性の場合約10%
・HBe抗原陽性陽性の場合約40%
事故を起こした人のHBs抗体が陰性あるいは抗体価が低い(50 mIU/ml以下)場合は、抗HBs人免疫グロブリン(ヘブスブリン、ヘパトセーラ)を注射します。
可能な限り48時間以内、遅くとも1週間以内の注射が望ましいとされています。
体重70kg未満であれば1,000単位を、70kg以上であれば2,000単位を筋注しさらに、組換え沈降B型肝炎ワクチンを注射します(事故発生後7日以内、1ヶ月後、3ヶ月後の計3回)。
既にHBs抗体が高い人はこうした治療は必要ありません
梅毒トレポネーマの感染率
梅毒トレポネーマ・・梅毒トレポネーマの針刺しで感染した事例の報告はありませんが、理論的にはありえますがほとんど対策はされていないのが現実です。
ATL(成人T細胞白血病)の感染率
針刺しで感染するのか、明確になっていませんので対策をしている医療機関はまずありません。
針刺し事故への対処方法
針刺し事故への対応方法はそれぞれの医療機関でマニュアルが作成されていますので、それに従って対処する必要があります
written by 血液の鉄人
記事執筆日
2022年4月8日。
31.針刺事故感染率
│
新知識の窓目次
|
新 医学と切手の極意