16.日本におけるHIV-2感染者の現状
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HIV-2とはどのようなウイルスか
HIV-2はHIV-1の発見より数年後に発見されたウイルスで、AIDSをごく少人数にしか発症しないウイルスです。
なぜHIV-2が多くの感染者に対して症状を発症しないのか、これについては現在でも解明はされていません。
しかし、最近の研究ではHIV-2に感染すると宿主の免疫反応が強くなるから、あるいはHIVそのものの複製能力がもとも と弱いからAIDSが発症しないのではないかということが提唱されています。
日本国内でのHIV-2感染者はどの程度いるのか
日本国内では、1992年と2002年に合わせて2例のHIV-2感染例が報告されていますが、いずれも韓国人感染者でした。
2006年に関東地域の病院を喘息発作を主訴として受診し、加療のために入院した70代の男性が、日本人の報告例として はじめてのHIV-2感染患者であることが確認されています。
この男性は35年前(1971年)に西アフリカ・セネガルで交通事故に遭い、現地病院にて脾摘手術を受けた際に、 現地人から輸血を受けた既往歴があることが判明しています。
なおこの男性は過去に献血歴はなく、また本症例にみられた喘息症状とHIV感染との間には特に因果関係はないと考えられています。
日本国内で性行為から感染したHIV-2の感染者とは
我が国において性行為によってHIV-2に感染した事例としては、2009年に愛知県において5例のHIV-2感染症例が 報告されています。
うち3例は来日中のアフリカ系外国人男性ですが、残り2例は日本人女性で、国内においてアフリカ系外国人男性と の性交渉によって感染したと推定されています。
今後日本国内でのHIV-2の感染者が出現する可能性と対策
その後HIV-2感染事例の報告はありませんが、感染者が出ないという保証はありません。
現在日本で使用されているHIV検査では全てHIV-2感染を検出することは可能です。
1.迅速HIV抗体検査と通常のHIV抗体検査
不安な行為から12週で受ければHIV-2抗体の検出は可能です。
2.迅速HIV抗原抗体検査と通常のHIV抗原抗体検査(第四世代の抗原抗体検査)
不安な行為から12週で受ければHIV-2抗体の検出は可能です。
【
注意事項】
※迅速HIV抗原抗体検査と通常のHIV抗原抗体検査(第四世代の抗原抗体検査)では、HIV-2の抗原は検出できません※
※リアルタイムPCR検査は、HIV-2の遺伝子は検出できません※
※※血液センター専用のNAT検査は、HIV-2を検出できますが、これは献血された血液の検査に使用されるのみで、 医療機関で検査を受けることは出来ません※※
※※検査目的で献血をすることは決してしてはいけません※※
検査に行く時間がない、恥ずかしい、しかし感染不安があるときは!!
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written by 血液の鉄人
16.日本におけるHIV-2感染者の現状
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