21.曝露前予防内服とは
性感染症検査キット
曝露前予防内服とはどのようなものなのか
近年、欧米を中心に予防的に性交前から抗HIV薬を飲む曝露前予防内服「PrEP:Pre-Exposure Prophylaxis(プレップ)」 という新しい予防法が広がりつつあります。
日本国内では関心が低く、ほとんど議論されていませんが、曝露前予防内服の研究は世界中で行われていて、 98%以上の予防効果があることが明らかにされています。
曝露前予防内服とは、2種類の抗HIV薬の合剤である"ツルバダ"という薬を1日1回1錠を毎日飲むのが世界で最も普及して いる方法です。
曝露前予防内服のガイドライン
WHOもHIV感染のリスクの高い人たちに対して曝露前予防内服を推奨し、2015年にはガイドラインを策定しています。
いくつかの研究で、ゲイ・バイセクシャル男性において高い予防効果と安全性があると報告されています。
曝露前予防内服の効果
飲み忘れなく日々服用を続けていれば98%以上の予防効果があることが報告されています。
曝露前予防内服の機序
ツルバダを感染する前から常用的に服用することで、HIVに感染するリスクのある行為をした際などに、 体内に既に入っているこの薬がすぐにHIVを攻撃して、HIVを排除して感染しないというものです。
曝露前予防内服はどのような人に推奨されるのか
曝露前予防内服はHIVに感染するリスクが高い行為をする人に推奨されます。
曝露前予防内服に使用される薬剤とは
2019年現在世界的に曝露前予防内服として使用を認められている薬は、逆転写酵素阻害剤のツルバダだけです。
※商品名 ツルバダ、一般名 テノホビルジソプロキシル/エムトリシタビン、略名 TDF/FTC※
ツルバダ
ツルバダの写真を紹介しておきます。
日本国内の現状
ツルバダは1錠約3900円と非常に高額で、健康保険適用外なので1ケ月服用するとおよそ12万円弱も費用がかかること からあまり普及していないのが現実です。
※自費診療のため医療機関によって料金が大きく異なります※
外国においては1ケ月分を5000円程度で買えるジェネリック薬をネット通販などで購入して広まっているようです。
日本国内においても個人輸入などで抗HIV薬を購入して服用している人がいるようですが、腎機能障害などの副作用の 管理が必要となることからお勧めできません。
個人的に曝露前予防内服を始める際には必ず性感染症専門医に相談して、正規の薬を服用して副作用管理の為の 定期検査を必ず受ける必要があります。
素人判断での薬の服用は極めて危険なことです。
検査に行く時間がない、恥ずかしい、しかし感染不安があるときは!!
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
◆性病検査 STDチェッカー◆
はプライバシー対策万全の在宅検査キットです。
written by 血液の鉄人
21.曝露前予防内服とは
│
AIDS a la carte
|
新 医学と切手の極意