26.2022年HIV感染者は本当に減ったのでしょうか
性感染症検査キット
2022年HIV新規感染者数は減少していますが本当にそうなのか?
HIVに感染しても、感染初期に症状が出ることはあっても基本的には無症状で何年も経過しますが、体内ではHIVがヒトの免疫細胞を破壊し続けており 、数年後にさまざまな疾患を来して、後天性免疫不全症候群(AIDS)として見つかります。
無症状のうちにHIV陽性を診断するには検査するしかなく、日本でその役割を果たしてきたのが自治体の特設検査室や保健所でした。
ところがこの3年はCOVID-19対応に追われ、保健所は手一杯でHIVの検査業務にまで手が回っていなかったのが現実です。
要するに2022年のHIV報告数が減少したというのは、検査機会が減少したためであった可能性があるのです。
本当にHIV感染者が減少したのであれば極めて良いことですが、実際のところはまだ分からないのが現実です。
HIV感染者が本当に減少したのが、見せかけだけの減少なのかを見極める必要があります。
今そういう状況であり、これからも注視が必要だと思います。
今後HIV感染者が増加してくる可能性は?
保健所でのHIV検査対応が以前のように戻れば、もっと感染者報告数が増加してくる可能性も否定できません。
HIV感染者への現在の対応
HIVに関しては、今は治療薬が進歩していて適切な治療で血液中のHIV量が検出限界値未満に6ケ月以上抑えられていれば、 性行為によって他人にHIVを感染させる心配はありません。
また、ハイリスクな性行動を取ることが分かっている人では予防的に抗HIV薬を内服する方法もありますが、残念ながら日本 ではこのような方法は広まっていませんが、正しい対応によって感染も発症も防げるのが現代のHIVです。
正しいHIV感染対策とは
1.不特定多数との性行為は避けるセイフティセックスに務める。
2.コンドームを正しく使用して感染予防を行う。
3.危険な行為をしてしまったときには適切な時期に必ずHIV検査を受ける。
4.早く感染を知り早く治療を開始すればAIDS発症を抑え込むことができる。
検査に行く時間がない、恥ずかしい、しかし感染不安があるときは!!
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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記事執筆日
2023年06月06日。
written by 血液の鉄人
26.2022年HIV感染者は本当に減ったのでしょうか
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