37.HIV−2感染を見逃さないための検査の受け方とは
性感染症検査キット
はじめに
疫学的観点から、日本国内でのHIV−2感染報告は極めて少なく、累積でも数十例程度です。
HIV−2は主に西アフリカ諸国での流行が中心であり、それらの地域との接点がない限り、感染リスクはHIV−1に比べても圧倒的に低いのが現状です。
※2008年に愛知県で、日本女性2名のHIV−2感染者が確認されましたが、この2人の日本女性(20〜30歳)は、アフリカを含めた海外に行ったことはありません。
感染はこの2人の女性のパートナーが、西アフリカ出身の男性で、このアフリカ男性と性行為を行い感染したと考えられています。
この日本人女性2人のHIV−2の感染者は、性行為で感染していることから、この後日本国内でHIV-2の感染が性行為で拡大することが危惧されていましたが 現時点までに性行為によるHIV−2の感染者は血液の鉄人の知る限りありません。
1.HIV−2感染を見逃さないための検査の受け方
HIV−2を含めたHIV検査の具体的な流れを、**「保健所」と「医療機関」**の2つのケースに分けて解説します。
どちらの場合も、現在の日本のガイドラインでは、HIV−1とHIV−2を同時にチェックする流れが標準化されています。
@保健所での検査の流れ(無料・匿名)
1)予約・受付
予約: 多くの保健所は事前予約制ですので電話やWEBで予約します。
受付: 名前を告げる必要はなく、番号札などで管理されます。
2)事前カウンセリング(問診)
専門の相談員や看護師から、感染の不安があった時期や、現在の体調について聞かれます。
※ここで重要: 西アフリカへの渡航歴や、現地の方との接触がある場合は隠さず申告し「HIV−2も心配である」と伝えることにより、その後の説明がスムーズになります。
3)採血
通常の健康診断と同じように、腕から少量の血液を採取します。
4)判定(スクリーニング)
即日検査の場合: 30分〜1時間程度で結果が出ます。
通常検査の場合: 結果が出るまで1週間〜10日ほどかかります。
ここで使用される「第4世代エライザ法」などは、HIV−1の抗原のp24・HIV−1とHIV−2の両方の抗体を同時に検出します。
5)結果説明
陰性: 感染の可能性はないと判断されます(ただし、ウインドウ・ピリオドを過ぎていることが条件です)。
要確認検査(判定保留): スクリーニングで反応があった場合、これは「陽性確定」ではなく、**「より精密な検査(確認検査)が必要」**という意味です。
2.スクリーニングで「陽性反応」が出た後の流れ(確定まで)
スクリーニング検査で反応が出た場合、保健所や病院は自動的に**「型別判定」**を含む確認検査へ移行します。
6)型別判定(Geenius HIV−1/2など)
「Geenius」という最新の検査キットなどを用いて、血液を詳しく調べます。
・HIV−1のラインのみ反応: 「HIV−1感染」と確定。
・HIV−2のラインのみ反応: **「HIV−2感染」**と確定。
・どちらも反応: 重複感染の疑い。
7)専門病院への紹介
HIV−2と判定された場合、HIV−2の治療実績がある**「エイズ診療拠点病院」**への紹介状が渡されます。
A医療機関(病院)での検査の流れ
「体調が悪い」「特定の不安がある」という場合に病院を受診するケースで、 診療科としては性病科、感染症内科、泌尿器科、産婦人科などが適切です。
・費用: 症状がある場合は保険適用になりますが、不安による検査は自費(5,000円〜10,000円程度)になることが多いです。
・流れ: 病院でも「スクリーニング(1次)」→「確認検査(2次)」の流れは保健所と同じです。
検査に行く時間がない、恥ずかしい、しかし感染不安があるときは!!
3.HIV−2診断において非常に重要なこと
もしあなたが**「西アフリカでの接触があり、HIV−2が本当に心配」**という場合、以下の点に注意してください。
◎「NAT(遺伝子)検査の結果」だけで安心しないこと 一般的なクリニックで行われる「リアルタイムPCR検査(NAT検査)」は、HIV−1しか検出出来ません。
◎「NAT検査で陰性だったから大丈夫」と思っていても、HIV−2に感染していた場合はNATではすり抜けてしますので必ず**「抗体検査(第4世代など)」**の結果を確認してください。
4.検査を受ける際のチェックリスト
◎感染の不安があった機会から3ヶ月以上経過しているか?(特にHIV−2感染を気にしている場合)
◎HIV−2流行地域での性行為の有無や日本国内での性行為でもHIV−2流行地域出身の人との性行為の有無?
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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【注意事項】
本記事の情報は一般的な知識であり、個別の診断や治療方針についてはHIV−2に対する専門知識を有する専門医との相談が必要です。
記事執筆日
2026年03月01日。
written by 血液の鉄人
37.HIV−2感染を見逃さないための検査の受け方とは
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