エイズ検査キットについて


2008年12月28日 加筆・訂正


最初にエイズ検査についてお話しします。
エイズ検査とはエイズウイルスに感染すると体の中に出来るエイズ抗体を血液で検査する検査方法です。

この方法は、
@多数の人の血液を検査するスクリーニング検査方法
Aスクリーニング検査で陽性となった人の確認検査方法
の二つに分類出来ます。

ではなぜスクリーニング検査と確認検査があるかと言いますと、確認検査は非常に難しく手間かがかかりますが、非常に正確に結果がでますが、スクリーニング検査は簡単に出来ますが、偽の陽性反応が多く出ます。

そのために確認検査が必要となります。
これらをまとめますと、多くの人の検査はスクリーニングけんさで行い、この検査で陽性となった人の検査を確認検査で行い陽性となった場合のみを本当のエイズ検査陽性と判定します。

1000人のエイズ検査をスクリーニング検査で実施しますとおよそ2〜5人が陽性となり、この陽性の人の検査を確認検査で行いますと99.9%が偽の陽性反応となります。
このようにスクリーニング検査は陽性の人を陰性としないように検査の感度を上げているために、偽の陰性は起こりませんが、偽の陽性反応が起こりやすいように薬品を製造しています。そのために陽性となった人の検査を確認検査で再度検査し正しい検査結果を出すようにしています。

話を本題に戻しますと、唾液でのエイズ検査を行えるエイズ検査の製品は満足出来る製品は存在しません。
なぜなら、唾液中にあるエイズ抗体は非常に少ないために、十分に検出出来ないことと、唾液を使うために偽の反応が多く出現し、本来陰性の人が陽性となる危険性が大きいことと、本来陽性の人が陰性となる危険性も大きい訳です。 唾液を使ったエイズ抗体検査は、血液の鉄人は信用していません。

現在では、血液から検査する優れた自宅抗体検査キットとして多く販売されています。
エイズ検査は保健所・医療機関で検査を受けることが最善の方法と考えますが、自宅抗体検査を使用するときは、必ず使用説明書を良く読んで正しく検査する必要があります。

そして、もし陽性となったときは、直ぐに陽性と判断せずに、医療機関で再度検査を受ける必要があります。
そして確認検査も受けなくてはなりません。

血液の鉄人

新 医学と切手の極意