世界で流行しているエイズウイルスと異なるタイプのウイルスが国内で初めて確認される

 世界で流行しているエイズウイルスはHIV-1型が主流であるが、このウイルスより感染力や病原性が弱いタイプとしてHIV-2型があるが、このウイルスはアジアやアフリカの一部で確認されて欧米諸国では非常に少ないかまったく確認されていない。
従って現在流行しているエイズの原因ウイルスはHIV-1型が99%以上でHIV-2型は1%にも満たない。
 2001年日本で初めて遺伝学的にHIV-2型が確認された。 1993年にもHIV-2型の確認報告があったが、その時は遺伝学的に証明されなかったことから今回が日本における初確認となる。
 今回のHIV-2型の感染者は外国籍であるが、日本への侵入は時間の問題であろう。
現在日本の検査体制はHIV-1,HIV-2型の両方が検出できることから感染者を見逃すことはゼロに近いが、エイズの蔓延は極めて深刻と考えるべきであろう。

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