従来、日本国内では性行為によるHIV-2の感染者は存在しなかったが、今回の日本女性2名のHIV-2感染者が確認されたことから、わが国でも、HIV-2感染者が拡大する危険性が現実の事になってきました。
その為、従来からのHIV検査の受け方を再認識する必要があることから、今後のHIV検査の受け方を以下に解説します。
- リアルタイPCR検査 HIV-1しか見つけることが出来ませんので、不安な行為から11日以降に、この検査を受けて陰性であれば、HIV-1の感染は否定できますが、HIV-2の感染の有無は解らないことから、不安な行為から12週で迅速抗体検査を受けて、HIV-2の感染を否定する必要があります。
- 第四世代の抗原抗体検査 不安な行為から30日で、この検査を受けて陰性であれば、HIV-1の感染は否定できますが、HIV-2の感染の有無は解らないことから、不安な行為から12週後に再度、抗原抗体検査を受けるか、あるいは迅速抗体検査を受けて、HIV-2の感染を否定する必要があります。
- 迅速抗体検査と第三世代の抗体検査 これらの検査は、不安な行為から12週以降に受ければ、HIV-1とHIV-2の感染の判断は可能です。
written by 血液の鉄人知識の窓│新 医学と切手の極意