Rh マイナスの母親の出産について

1.一人目の子供出産について

Rh マイナスの母親が一人目の子供すなわちRhプラスの子供を妊娠しますと、高い確率で母親の体の中に抗D抗体ができますが、 この抗D抗体は一人目の子供を出産後出来るので一人目の子供には何の影響もありません。
抗D抗体の作られる過程は当HPの『知識の窓』をご覧下さい。


2.一人目の子供が双子なら?

双子には一卵性双生児と二卵性双生児があります。
一卵性双生児は二人とも血液型は同じですが二卵性双生児の場合は二人の血液型が異なることが多いことを、血液の鉄人は多く経験しています。
一人目の子供が一卵性双生児で二人ともRhマイナスなら二人目の子供には何の影響もありません。
一人目の子供が一卵性双生児で二人ともRhプラスなら抗D抗体を作る可能性があります。

一人目の子供が二卵性双生児で一人がRhマイナスでも片方がRhプラスなら抗D抗体を作る可能性があります。しのぎ さんが質問されたケースは非常に稀なケースで血液・輸血の研究に35年間携わってきた血液の鉄人でも数例しか経験しておりません。


3.双子のなのに父親が違うということ

質問の意味がわかりにくいので血液の鉄人なりの回答をします。
双子で一人の子供の父親ともう一人の子供の父親が違うということはあり得ないと思うのですが・・・。


まとめ

学校の授業での血液についての講義は間違っていることが多いようです。
少しでも疑問があれば専門の雑誌また専門家が開設しているHPを参考にされることをお勧めします。

血液の鉄人

新 医学と切手の極意