クラミジア感染症について
Q.
どのような行為で感染するの?
A.
オーラルセックスとコンドーム無しの性行為によって感染します。
感染する場所は膣、尿道、咽頭、直腸等です。
最近はオーラルセックスによる咽頭への感染が増加しています。
Q.
感染するとどのような症状が出るの?
A.
潜伏期は1〜3週間ですが、男女とも症状が出ないこと多い。
特に咽頭や直腸に感染した場合は症状がほとんど出ません。
- 男性の場合
ほとんど症状はありませんが、ペニスから異常な分泌液が出ます。この分泌液は最初薄く、次第に濃くクリーム状になります。また、頻尿になり排尿の際軽い痛みがあります。
- 女性の場合
ほとんど症状はありませんが、おりものが少し増えるとか、軽い生理痛のような痛みが出る程度です。
Q.
治療しないで放置しておくとどうなるの?
A.
男女とも不妊症になることがあります。
- 男性の場合
クラミジアが精管に炎症を起こし精管がつまって不妊の原因となります。
- 女性の場合
骨盤内に感染が広がって卵管炎となり卵管がつまって不妊の原因となります。
Q.
診断方法は?
A.
性器に感染した場合は尿や尿道分泌物から、喉に感染した場合は喉の粘膜から調べます。
1.尿・性器からの分泌液・おりものを顕微鏡で調べる。
2.尿道や子宮頸管の擦過物からクラミジア・トラコマティス抗原を検査する。
3.尿、尿道や子宮頸管の擦過物からクラミジア・トラコマティス−DNA検査を行う。
4.血液中のクラミジア・トラコマティス抗体−IgA及びIgG検査を行う。
Q.
治療は?
A.
医師の指示に従い正しく抗生物質を服用すれば完治しますが、クラミジアは一度治っても何度でも感染するので注意が必要ですし、パートナーも一緒に治療しないと片方が治っても相手から再度感染します。