エイズについて
Q.
どのような行為で感染するの?
A.
コンドーム無しの性行為や肛門性交で感染します。
オーラルセックスで感染したという確実な例はありませんが、絶対に感染しないとは言い切れないので、コンドームを使用したほうが安全です。
Q.
感染するとどのような症状が出るの?
A.
感染すると次のような経過をたどります。
-
感染初期
感染後1〜2ヶ月たったころに、風邪に似たような症状が現れます。
ただしこの症状は感染した人すべてに現れるわけではなく、症状が出る人は半数程度です。
このことからして感染の有無はエイズ検査でないと分かりません。
症状は、発熱・リンパ節の腫れ・頭痛・筋肉や関節の痛み・全身にバラ色の発疹が出る、というようなものです。
この症状はだいたい2週間くらい続きその後はまったく症状のない期間が8年から10年ほど続きます。
-
エイズ関連症候群
長い間の無症状期の後エイズ関連症候群と呼ばれるさまざまな症状が現れます。具体的には、リンパ節の腫れ・繰り返す発熱・寝汗・急激な体重減少・食欲不振などです。
ただしこれらの症状が出たからといってエイズとは限りません、あくまでも感染の有無はエイズ検査でないと分かりません。
-
エイズ発症期
エイズ関連症候群は体の免疫力が低下しているために現れる症状です。
この免疫低下がさらに進むといわゆる『エイズ』を発症します。
体が健康であれば心配のないようなウイルス・細菌・カビ・原虫などの病原体により病気が起こるようになります。
特にカリニ肺炎や皮膚に出来るカポジ肉腫が有名です。
Q.
診断方法は?
A.
血液でエイズ検査で行います。
検査を受ける時期と検査法は以下の通りです。
-
NAT(PCR)検査
不安な行為から11日以降
-
第四世代の抗原抗体検査
不安な行為から30日以降
-
迅速(即日)抗体検査または抗体検査
不安な行為から12週以降
Q.
治療は?
A.
現在のところエイズを完全に治療する方法はありませんが、複数の薬を併用する治療法(カクテル療法)により、発病をおくらせ、健康な人と変わらない状態で日常生活を送れるようになってきています。
治療薬の効果は感染後早ければ早いほど効果がありますので、危険な行為をしたときは適切な時期が来れば早く検査をして、仮に感染していれば早く治療を受ける必要があります