6.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCG ワクチンの効果に関する見解
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ここで解説する新型コロナウイルスとその感染症とは
※ここで解説する新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2のことでこのウイルスで引き起こされる新型コロナウイルス感染症はCOVID-19(コーヴィッド・ナインティーン)のことです※
BCGワクチンと新型コロナウイルスの関係とは
国内外より、幼少期の BCGワクチンの接種の有無が各国の患者数や重症者数の多寡に関与しているのではないかという仮説が提唱されています。
「BCGの接種と死亡者数に逆相関がみえるのは確か」と発言している専門家も多くいます。
BCGワクチンとは
BCGワクチンとは、結核を予防するワクチンの通称であり、このワクチンを開発した研究者の名前であるBacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものです。
乳幼児期にBCGワクチンを接種することで、結核の発症を70%程度、そして結核性髄膜炎や粟粒結核という重篤な病態を80%程度予防することができると報告されています。
日本では生後1年の間(通常生後5ヵ月から8ヵ月の間)に接種することになっています。
日本ワクチン学会の見解
この仮説を受けて2020年4月3日、日本ワクチン学会は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCGワクチンの効果に関する見解」を発表しています。
1.「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCG ワクチンが有効ではないか」とい
う仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯
定も、もちろん推奨もされない。
2.BCGワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、新型コロナウイルス感染症の発症および重症化の予防を目的とはしていない。
また、主たる対象は乳幼児であり、高齢者への接種に関わる知見は十分とは言えない。
3.本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児への
BCGワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。
要するにBCG ワクチンが新型コロナウイルスの感染を防ぐ、感染しても重症化しにくいということは肯定も否定もできないということです。
本当にBCGワクチンが新型コロナウイルスの感染を抑制するのか?
・色々と調べてみますと、1981年に全例接種が廃止されたスペインではコロナウイルス感染症の感染者数が死者数が多いのですが隣のポルトガル(BCG実施国)では感染者数が少ないです。
・この二国に限らず、BCGワクチンの実施国ではコロナウイルス感染症の影響が少ないことから、BCGワクチンがコロナウイルス感染者数に予防的に働くことが考えられています。
・オーストラリアでは医療スタッフを対象に、BCGワクチン接種とコロナウイルス感染症の重症化率を調べる試験が開始されています。
・オランダでも医療スタッフを対象に臨床試験が開始されています。
現時点ではBCGワクチンがコロナウイルス感染症に有効という確たる根拠はありません。
あくまでBCGワクチン接種率とコロナウイルス感染症の感染率や致死率に相関がありそうという事です。
当然相関関係もきちんと検討されたわけではりませんし、もちろん因果関係は証明されていません。
BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症を抑制するそのメカニズムは不明ですが、BCGワクチンが新型コロナウイルスの抗体をつくるわけではなく、
結核にも新型コロナウイルスにも共通の免疫記憶をつくるのではないかと推測されています。
これは特定の病原体に対する抗体ではなく、多くの病原体に幅広く抵抗力を示すもので、BCGにそういう作用があることは昔からわかっていることです。
BCGワクチンに使用される株によって感染抑制効果が異なるのか
感染爆発のケースを除いて日本株やロシア株のBCG接種を義務化している国の死亡率が低いという疫学的な相関関係はほぼ完璧ですが、これは医学的な因果関係の証明にはなっていません。
(使用する株によって感染抑制の効果が異なっているという指摘もあります)
BCGワクチンを定期接種にしている国(日本、中国、韓国、香港、シンガポールなど)は感染者が少なく、接種をしていない国(イタリア、スペイン、アメリカ、フランス、イギリス)は多いように見えます。
中国は感染者は多いのですが、現在は抑制できていますから確かに相関関係はあるようです。
BCGを定期接種している国では新型コロナ感染者と死亡者が少ない?という論文
今後の課題
BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抑制や死亡率低下に関与しているかは今後の研究に待たなければなりませんが、
感染予防ワクチンはなく、効果のある薬剤のない現時点では希望の持てる情報と思われます。
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written by 血液の鉄人