２８．新型コロナウイルスのピロラとは
ピロラとは
-
ピロラとは新型コロナウイルス(COVID-19)のオミクロン株から新たに派生した変異株「BA.2.86」です。
ピロラの流行状況
-
2023年７月下旬にデンマークで初めて確認され、イスラエル、米国、南アフリカ、英国で検出つされ、日本では同年９月７日に東京都内で初めて確認されています。
ピロラの特徴
-
検出つされた初期の研究によると、ピロラにはさまざまな変異が生じているが、免疫回避能力は以前の変異株とさほど変化はないことから、ワクチンでこれまでと同様の予防効果を期待できる。
また、XBB変異株に自然感染したことがあれば、この新たな変異株に対する免疫力は高まっているとされています。
ピロラは、新型コロナウイルス「オミクロン株」のBA.2系統から派生した変異株で、BA.2と比較して、スパイクタンパク質に30箇所以上の変異が認められています。
1.免疫回避能が高い：ワクチン接種や過去の感染による免疫をすり抜ける能力が高いことが分かっています。
2.感染力が高い：BA.2よりも感染力が10％以上高いと推定されています。
3.重症化リスクは現時点では不明：BA.2と同程度と考えられますが、更なる調査が必要です。
ピロラとの命名の由来
-
現時点では、新型コロナウイルス変異株「ピロラ」の名称の由来は、公式には発表されていません。
厚生労働省や国立感染症研究所などの公的な機関が発信する資料や、報道各社のニュース記事などを見ても、名称の由来に関する明確な記載は見当たりません。
上記のように、ピロラ」という名称の由来については、様々な推測がされていますが、確かなことは分かっていません。
今後、公式な発表があれば、名称の由来に関する情報も明らかになる可能性があります。
ピロラの流行の現状
-
2024年現在米国内で新型コロナウイルスの新しい変異株「BA.2.86（通称ピロラ）」が急速に広がっていきています。
この変異株は米国内で３番目に多い変異株となっています。
世界保健機関（WHO）は先週、ピロラを「注目すべき変異株（VOI）」に指定し、2023年8月に指定していた「監視下の変異株（VUM）」から警戒レベルを1段階引き上げていてます。
ピロラの症状と予防
-
主な症状は、発熱・喉の痛み・咳・鼻水・頭痛・倦怠感・筋肉痛です。
2023年11月14日時点で、日本でピロラの感染が確認されて、今後、国内で主流となる可能性も懸念されています。
予防対策としては、従来の新型コロナウイルスと同様で、ワクチン接種・マスク着用・手指消毒・換気・ソーシャルディスタンスです。
参考サイト
記事執筆日
- 2024年５月17日。
written by 血液の鉄人
２８．新型コロナウイルスのピロラとは│corona a la carte ｜新 医学と切手の極意