梅毒の初期硬結と口内炎の区別について教えて下さい



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    以下本文

    梅毒の初期硬結から解説します

      梅毒の初期硬結は、梅毒トレポネーマに感染後3週間から3ケ月程度で、梅毒トレポネーマが侵入した部位に出現し、殆どの場合一箇所で複数箇所にはできません が、極めて稀に複数個できることもあります。

      ニキビと間違えやすいこのしこりは、ほとんどの人が全く痛みを感じませんが、稀に痛みを感じる人もいます。

      初期硬結は徐々に広がるほか、周囲の湿潤がとひどくなり、中心に潰瘍(くぼみ)が現れます、これが「硬性下疳」です。

      その後しこりが硬くなり、中心に潰瘍、キズができますがこれを硬性下疳と呼びます。

      そして特に痛みやかゆみはありませんがさらに進行すると近くのリンパが腫れます、性器にで両側の股の付け根のリンパ腺が腫れますが特に痛みはありません。

      治療をしなくてもこれらの症状は2、3週間でなくなり無症状になります。

    口内炎とはどのようなものなのですか

      口内炎は、口腔内にできる炎症の総称で原因はさまざまですが、疲労やストレス、栄養バランスの乱れ、免疫力の低下などが考えられます。

      口内炎の特徴は食事がしみたり、痛みを伴ったりすることです。

      頬や唇、歯茎や舌など口の中に次の症状がみられます。

    アフタ性口内炎とはどのようなものですか

      最も多く見られる口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれるもので、円形または楕円形の白っぽく直系数ミリ程度の浅い潰瘍で、アフタ性口内炎の特徴は痛みを感じることと、おおむね2週間以内で治ってしまいます。

      2週間以上経過しても治らない場合は、梅毒や舌癌、カンジダ性口内炎など別の病気が隠れていることが考えられますので医療機関を受診してください。

      そのほかの口内炎としては、以下の4種類があります。

      1.水ぶくれ、ひび割れなどの症状が見られる外傷性口内炎(カタル性口内炎)。

      2.激しい痛み、発熱を伴い口内に複数の水疱ができるヘルペス性口内炎。

      3.口の中に白い苔状の斑点ができ痛みはほとんどないンジダ性口内炎。

      4.粘膜や舌が厚く硬くなり、白斑や赤い発疹ができるニコチン性口内炎。

    口内炎の症状

      粘膜が赤く腫れる・ポツポツと斑点や浮腫ができる・米粒サイズの白、もしくは黄色の膜で覆われた潰瘍ができる・水疱ができます。

      口内炎の多くは、数日から2週間で治ります。

    梅毒の初期硬結と口内炎の3つの見分け方

      1.腫れがある箇所の痛みの有無

      梅毒の初期硬結は痛みを伴わないことが多く、口内炎は痛みがあるのでまず見分けられます。

      2.口腔内以外の場所にしこりや潰瘍の有無

      口腔内だけでなく陰部や肛門周りにもしこりや潰瘍ができている場合は、梅毒の可能性が高いでしょう。

      3.リンパ腺の腫れの有無 口腔内以外にもしこりや潰瘍がみられる場合や、リンパ節に腫れがある場合は梅毒の可能性があるためすぐに医療機関を受診しましょう。

      梅毒トレポネーマ感染による口内のしこり(初期硬結)と口内炎は症状がよく似ており、鑑別が難しい場合が多いので自己判断に頼らずに皮膚科を受診することをおすすめします。

    梅毒トレポネーマに感染するような行為をしていないのに口内炎ができましたが、これは梅毒トレポネーマに知らないうちに感染していて初期硬結が出来たのでしょうか?

      梅毒トレポネーマ感染に感染するような行為(キス・オーラルセックス・膣性交・肛門性交)をしていなければ、梅毒トレポネーマに感染することはありませんので、この場合の口内炎は梅毒トレポネーマ感染による 初期硬結ではなく、単なる口内炎です。

      梅毒トレポネーマ感染に感染するような行為をしないのに、知らないうちに梅毒トレポネーマに感染することはありません。



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      記事執筆日

      • 2024年10月11日

      written by 血液の鉄人


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