医事通信(2009年05月29日号)
医事通信(2009年05月29日号)2008年のHIV感染者とエイズ患者が過去最高となる!!!!
厚生労働省のエイズ動向委員会は、2009年5月18日、2008年のHIVの感染者とエイズ患者の合計が過去最多となったと発表しました。
その内訳は、
HIV感染者 1,113人
発症者は432人
合計1,545人となり、過去最多だった2007年の1082人を418人を上回りました。
感染者は、男性が1,049人で94%を占め、感染経路としては、同性間感染が69.4%、異性間感染が19.7%で、新規感染者の7割近くがゲイ・バイセクシュアルの男性です。
また、エイズを発症した患者については、同性間が44.4%、異性間は33.8%。
年齢別としては、エイズ患者は50歳代が最多で33.6%。
一方、HIV感染者は、30歳代が38.1%で最も多く、20歳代が29.6%でこれに続くなど、若年層に感染者が増加する傾向にあります。
同委員会は、国民はHIVやエイズへの理解を深め、身近な問題として積極的に予防に努めるべきとして、その上で、早期発見が早期治療と共に社会における感染拡大防止に結び付くとして、HIV抗体検査や相談の機会を積極的に利用するよう呼びかけています。
written by 血液の鉄人
医事通信│医事通信 バックナンバー|新 医学と切手の極意