医事通信(2011年05月24日号)
2010年、AIDS患者、過去最多に!!!
2010年1年間に新たに報告されたAIDS患者は2009年より38人多い469人となり、過去最多となったことが厚生労働省によって報告されました。
これらのAIDS患者は、HIV感染時に気づくこと無くAIDSを発症してからHIV感染に初めて気づく、いわゆる"いきなりエイズ"です。
さらに新たにHIV感染が判明した人は、1075人と2009年より54人増加し、過去三番目に多いことが報告されています。
感染経路では、同性間の性的接触が最も多く、患者と感染者合わせて974人と全体の63%を占め、次いで異性間の性的接触が322人で20%でした。
年齢別は、30代が550人で最も多く、次いで、20代が383人、40代が318人などとなっています。
これらのことから、HIV感染は収まること無く、益々拡大の一歩をたどっていますから、感染リスクのある行為は慎むこと、コンドームによる
正しい感染予防及び感染不安のある行為をした場合は、必ずHIV検査を受けて"いきなりエイズ"を防止する必要があります。
"いきなりエイズ"は、相変わらず増加していることを十分認識して、「自分だけはHIVに感染しない」ということはあり得ません、HIV感染は誰にでも平等に起こることを
念頭において行動してください。
written by 血液の鉄人
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