医事通信(2011年09月29日号)

2011年、3ケ月間の新規AIDS患者、過去最多の136人!!!
2011年9月27日、厚生労働省のエイズ動向委員会は、2011年3月28日〜6月26日の新たなAIDS患者の報告数が、136件でこれまで最も多かった2010年同時期の129件を上回り、
四半期ベースで過去最多だったと発表。
新規AIDS患者数が増加したのは、危険な行為をして早期にHIV検査をすれば、AIDS発症の前に発見できるが、HIV検査を受けないためにAIDSを発症してしまう人、即ち
"いきなりエイズ"が増加していることになります。
新規AIDS患者報告数の増加は、潜在的なHIV感染者数の増加とHIV抗体検査の遅れを意味しています。
HIV感染を早期に発見すれば、早期治療を行いAIDSの発症を抑えて普通の社会生活を送れるようになってきていることを十分に理解することと、HIV感染を早く知ることは
第三者への感染拡大防止にもなります。
兎にも角にも、HIVに感染する可能性のある行為をした場合は、HIV検査を受ける最適な時期が来れば、迷わず必ずHIV検査を受けることです。
「自分だけは感染しない」、「HIVの感染力は非常に弱いから大丈夫」、「検査を受けるのは怖い」は決して通用しません。
HIV感染のリスクは、誰にでも分け隔てなくあります。
"いきなりエイズ"にならないように十分注意をして欲しいものです。

written by 血液の鉄人
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