医事通信(2012年12月01日号)
HIV感染者の実に60%が自分自身の感染に気づいていない??!!
2012年11月27日、米疾病対策センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)がショッキングな調査結果を発表しました。
米国内においてHIVに感染した人の25%以上が13〜24歳の若者で、その内の60%が自らの感染に気付いていないということです。
更に米国においてはHIV検査が推奨されているにもかかわらず、実際にHIV検査を受けたことがあるのは高校生のわずか13%、18〜24歳の35%にとどまっていたとの調査結果も得られています。
米疾病対策センターは、HIVの治療プログラムを受ければ体内のHIVを抑制して健康を維持するとともに、感染拡大の危険を減らせるとしていますが、現実HIV検査を受ける人が少ないために
HIVの治療プログラムを受ける若者が非常に少なくなっていると指摘し、危機感をつのらせています。
米疾病対策センターの推定によると、米国では毎年およそ5万人が新たにHIVに感染し、米国のHIV感染者110万人のうち7%程度が若者と報告しています。
HIVに感染する危険な行為をしても、HIV検査を受けない人が多いのは米国だけでなく日本においても同様です。
今回の米疾病対策センターの報告を米国のことと高をくくらず、日本においても同様のことが起きていると各人が危機感を持ち、HIVに感染するような危険な行為をした場合は、検査を受ける
適切な時期が来れば必ずHIV検査を受けることです。
そして、"いきなりエイズ"だけは避けたいものです。
一人悩むよりまずは検査を!!
written by 血液の鉄人
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