医事通信(2014年12月08日号)
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ネイル道具の共用でHIV感染??!!
ブラジル人女性が、ネイル道具の共用によってHIVに感染したとの報告が、国際学術誌『エイズ・リサーチ・アンド・ヒューマン・レトロウイルス』に掲載されたと、2014年12月米国の複数のメディアが報道しています。
ネイル道具の共用からHIV感染がブラジルで報告されましたが、本当にネイル道具からの感染か否かを分析してみます。
HIVの感染経路は?
HIVその物の感染力は極めて弱く、食器を共有したり、同じコップで水を飲んだり、一緒に食事をしたりするような日常的な接触によっての感染はありませんし、感染したという報告もありません。
HIVはコンドームを使わない膣性交渉や肛門性交、注射器などの使いまわし、それに妊娠時からの母子感染など、血液を介して感染することが知られています。
今回報告されたネイル道具の共用からのHIV感染はどのようなものであったのでしょうか?
今回報じられているのは、22歳のブラジル人女性で、HIVに感染するような行為を一切
行っておらず、献血の際の検査でにHIV感染が発覚したということです。
彼女の場合、10年前に当時はHIVに感染していることを知らず、後に感染が判明した年上の従姉妹とネイル道具を共用したことがあったということです。
2人が感染したHIVの型が似ていることから、その時に同じ道具を使ったことが感染の原因ではないかと推測されています。
医学的に考えてネイル道具の共用からHIVの感染は起こりうるのか?
医学的に考えてもネイル道具の共用からHIV感染は、考えにくく、仮にネイル道具の共用からHIV感染した場合は、ネイル道具に新鮮な血液が多く付いているのを消毒せずに絶えず使いまわしていたとしか考えられません。
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感染が起こった原因の推測
あくまでも推測の域を出ませんが、ネイル道具で甘皮処理時に傷がついて出血し、その血液がついた道具を消毒せずに頻回に共用し使っていた考えられます。
ネイル道具の共用からはHIV感染の危険性は非常に高いのか?
しかし、今回報告されたネイル用品の共用によるHIV感染は非常に稀なケースで、必要以上に恐れる必要はありません。
HIV?AIDSの専門家によると、今回のような感染ケースは今回が初めてで、極めて稀なケースであることから、同じようなケースで感染するリスクは極めて低いと分析しています。
ネイル道具からの感染を防ぐには
医学の分野では、法律と異なり『疑わしきは、罰する』の原則に基づき、血液が直接傷や粘膜に接触する器具を共用する場合は、
HIV、HBVにHCVに感染するリスクが有ることを認識しておく必要があり、可能な限り共用は慎むことです。
仮に共用する場合は、流水で血液をよく洗い流し、アルコールで拭いてから使用することです。
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written by 血液の鉄人
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