依然として梅毒の流行が止まらない!!!
梅毒の流行が加速している!!
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2015年、第44週までの患者届出数は2100人と、1999年4月に感染症法による届出に変更となってから、
初めて2000人を超えました。
2013年に1000人を超えてから僅か３年で倍増しています。
2015年の現状
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2015年に入ってからの梅毒患者届出数は、１〜３月は100人台でしたが、４月に255人と急増し、以降、
200人を超える水準で推移し、10月は264人と今年の月間最多を記録しています。
2006年4月以降のデータと比較すると、2015年では１〜10月の全ての月で、過去10年間の月間記録を上回っています。
流行の特徴
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最近は若い女性の異性間性的接触による患者が増えているのが特徴となっています。
2015年時点では、2014年１年間の患者数を超え、現在の調査方法になった1999年以降で最多を記録しています。
特に20〜24歳では2014年の2.7倍に達しています。
若い女性患者の増加は今後どのような影響をおよぼすのか?
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特に若い女性の増加は、妊娠中に胎児に梅毒トレポネーマの感染を引き起こすことが危惧されています。
実数的にもひところの３倍以上の増加となってきています。
胎児に梅毒トレポネーマが感染すると重い障害が残る恐れもあることから、感染予防と早期の受診をする必要があります。
特に若い女性の梅毒患者増加は、先天性梅毒の増加が危惧されるということになります。
口腔咽頭梅毒も増加!!
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オーラルセックスにより口腔咽頭梅毒も増加傾向にあります。
口腔咽頭梅毒は、第I期梅毒の(初期硬結、硬性下疳）、第II期梅毒の(粘膜斑・乳白斑） などの梅毒特有の病変を示すことが多い。
一般的に、口腔咽頭梅毒のほとんどは第II期梅毒で発見されることが多く、約30％に有痛性の口腔内の 浅い潰瘍形成によって発見されています。
しかし、稀に口腔咽頭病変が唯一の症状である症例が存在していることに注意が必要となります、何故なら この様な症例は、梅毒の発見をより困難にし見逃す可能性が極めて高くなるということです。
梅毒感染を見逃す可能性について
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口腔や咽頭に異常がある患者が口腔外科、歯科、耳鼻咽喉科などを受診した場合、
梅毒感染者をほとんど診察したことのないこれらの診療科では口腔咽頭梅毒を疑うことは難しいと考えられます。
梅毒感染による口腔咽頭病変の鑑別診断は非常に難しく、診断には臨床症状や血清反応および生検によ る組織診などによる経験豊富な総合的な判断が必要となります。
梅毒感染を見逃されないためには?
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本来梅毒は、皮膚科の領域となっています。
そのことから梅毒を疑い受診する場合は、皮膚科専門医を受診すべきです。
内科・皮膚科、外科・皮膚科、泌尿器科・皮膚科を標榜している診療科は、まず皮膚科が専門ではありませんので、 梅毒を見逃される可能性はあります。
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HIV感染と梅毒感染
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HIVに感染していない人が梅毒に感染すると、その症状は典型的なものとなりまず見逃されることはありませんが、HIV感染者が
梅毒に感染すると梅毒特有の症状がなく、まれな症状を引き起こし見逃されることがあります。
梅毒感染を的確に見つけるには
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梅毒トレポネーマに感染しても
必ず梅毒特有の典型的な症状を引き起こすとは限りません。
梅毒を的確に見つけるには、適切な時期に適切な梅毒検査を実施する必要があります。
症状から梅毒を見つけるのではなく、必ず梅毒検査を実施する必要があります。
梅毒患者を見ればHIV感染を疑え!!
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梅毒抗体陽性者に遭遇した場合は、HIV感染を疑いHIV検査の実施も必要となります。
梅毒患者は、当然HIV感染のリスクの高い行為をしているからHIV感染を疑う必要はあります。
また、梅毒感染者の中心と考えられるMSMは、梅毒同様、HIVのハイリスク群でもありますので。
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written by 血液の鉄人
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