医事通信(2017年03月21日号)
2017年03月21日号
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HIVの隠れ家を発見(体内で潜む場所)
現在の医学においては、HIVに感染した人が治療のために抗HIV薬を服用しても、一度体内に侵入したHIVは完全には排除 することは出来ません。
これはHIVが体内で潜伏できる"隠れ家"を提供している白血球が存在するからです。
"隠れ家"を提供している白血球は、これまで検出が困難でしたが、この白血球を特定する方法を発見したとの研究論文が 2017年3月15日、仏研究チームによって発表されました
体内に潜むHIVは排除できないのか?
一度体内に侵入したHIVを排除する方法は、2017年3月現在には存在していません。
その為にHIV感染者は、HIVの増殖を抑える抗HIV薬を一生飲み続ける必要があります。
何故体内に潜むHIVは排除できないのか?
"CD4-Tリンパ球"と呼ばれる免疫細胞のうちの少数が、HIVに隠れ家を提供するからです。
"CD4-Tリンパ球"に潜伏したHIVは、たとえ数十年後でも治療を中断すると再出現し、増殖を開始し増殖したHIVは体内に拡散してしまいます。
今回の新しい発見が意味することとは
研究チームはHIV感染者の血液を用いた実験で、HIVに感染した宿主細胞の表面に"CD32a"と呼ばれるタンパク質 が存在することを発見していますが、この"CD32a"は正常細胞には存在していません。
HIV感染者の体内にあるCD4-T細胞およそ2000億個のうち、100万個に1個だけがHIVの隠れ家として機能するとされています。
これを元に計算しますと血液サンプル100ml中に含まれるCD4-T細胞約8000万個のうち、HIVの宿主となると考えられるの は80個ほどにすぎないということになります。
今後の展望
今回の研究結果から、HIVがCD4-T細胞内に潜伏させる積極的な役割を"CD32a"が果たしているメカニズムを解明することにより、 HIVの体内潜伏を阻止する薬剤の開発が期待できることになります。
HIVが潜伏する宿主細胞を特定しこれを無力化することは、体内に侵入したHIVの根絶を目指す研究における長年 の至上目標となっていることから、この発表は注目されています。
この発見は、HIVの宿主細胞に関する根本的な理解向上への道を開くことになりますし、将来的には体内に潜伏しているHIVそのものの排除を目指す治療戦略になります。
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written by 血液の鉄人
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