２０１８年０９月１６日号
2018年９月２日現在で梅毒患者が４５００人を超えました!!
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ペニシリンの登場で激減し消滅しかけた梅毒は、2013年には1200人を超え、2015年は2690人、2016年は4575人、
2017年は現行の集計となって以降、初めて5000人を突破しました。
さらに、2018年９月２日時点で4523人と今年も昨年を上回るペースで増加し続け、 依然として流行が終息する様子がありません。
梅毒トレポネーマに感染しても自覚症状がないことも多く、また梅毒検査を受けない人が多いことからして潜在的な 患者数はもっと多いと考えられています。
100人以上の患者の報告のあった都道府県を以下に紹介しておきます。
東京都 1146人
神奈川県 251人
愛知県 299人
大阪府 799人
福岡県 202人
埼玉県 143人
兵庫県 166人
岡山県 119人
広島県 115人
千葉県 105人
梅毒流行で特に気になること
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特に気になるのは、女性患者が急増していることです。
この５年間で患者数は５倍以上になっています。
梅毒は、一般家庭の中にも入り込み主婦などにも感染は広がってきています。
特に近年は、特に20代を中心とした女性の間で梅毒患者増加していることから、この年齢層が 妊娠・出産の時期と重なることから、危惧されているのが「先天梅毒」です。
妊娠中の女性が感染すると、流産や早産などの原因になるだけでなく、赤ちゃんに先天性の障害を引き起こす ことがあるので注意が必要です。
妊娠中の女性が梅毒トレポネーマに感染し、治療せずに放置すると40％は流産や死産となり、生まれた場合も、肝臓や目、
耳に先天性の障害を引き起こす「先天梅毒」が危惧されます。
胎児が胎盤を通して梅毒トレポネーマに感染するリスクは、60〜80％と極めて高確率なのです。
梅毒大流行で医療現場も混乱
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医療現場でも一旦無くなりかけた梅毒の再登場により、
・梅毒そのものが分からない
・最適な梅毒検査が分からない
・的確な治療法が分からない
等の混乱が起きていることも事実です。
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梅毒治療でも混乱
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梅毒は抗菌剤で完治しますが、欧米のように１回のペニシリンGの注射が使用出来ないことから、
抗菌剤服用による治療長期化による脱落患者が感染源となっていることも事実です。
そのことから我が国でも早期にペニシリンGの注射の使用を見認める必要があると、専門家からの意見が出されており、 国も重い腰を上げかかけたという状況です。
梅毒大流行の影に潜むもの
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梅毒はいくら正しくコンドームを使用しても感染は完全には防げません。
※完全には防げませんが感染リスクを低くするので使用することは大切なことです※
キスを含むオーラルセックスでも簡単に感染してしまいます。
一度でも不安な行為をしてしまった人は、これを機会に梅毒検査を受けることをおすすめします。
梅毒は抗菌剤で完治します。
また、梅毒感染を見逃し性器に梅毒によるタダレがあれば、HIVの感染率が数百倍高くなることからして、 梅毒の流行の裏にはHIVの流行が潜んでいるを忘れてはなりません。
written by 血液の鉄人
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