2018年12月15日号
性病検査 STDチェッカー
2018年12月2日現在で梅毒患者が6000人を超えました!!
2017年の梅毒の患者報告数は、5820人(男性6376人、女性1895人)と現行の集計になった2011年以降初めて5000人を突破しましたが、 2018年は12月2日現在で既に昨年の患者数を超え6376人となりました。 依然として梅毒の大流行は終息する様子がありません。
以下に梅毒患者数が100人を超えた都道府県を紹介しておきます。
北海道 120人
茨城県 113人
埼玉県 213人
千葉県 148人
東京都 1615人
神奈川県 335人
愛知県 416人
大阪府 1090人
兵庫県 238人
岡山県 148人
広島県 167人
福岡県 288人
最近の梅毒流行の特徴
特に近年は、特に20代を中心とした女性の間で梅毒患者増加していることから、この年齢層が妊娠・出産の 時期と重なることから、危惧されているのが「先天梅毒」です。
妊娠中の女性が感染すると、流産や早産などの原因になるだけでなく、赤ちゃんに先天性の障害を引き起こ すことがあるので注意が必要です。
また家庭内にも感染は広がっています。
国内での梅毒流行に関しては、"風俗業の業態が変化し、病気の検査をしていないケースが増加したため"とか、 "梅毒蔓延国から持ち込まれている"など諸説が囁かれてますが、梅毒流行の真の原因は未だ分かっていません。
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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梅毒トレポネーマに感染すると
梅毒トレポネーマに感染すると、平均21日の潜伏期間を経て、梅毒トレポネーマが侵入した性器や肛門、口などの部位に 豆粒ほどの硬いしこりが出来、その後そのしこりが潰瘍となります、これが「硬性下疳」です。
しかし今の梅毒昔の梅毒のように典型的な症状が出ない場合が多いようです。
仮に症状が出ても、治療をしなくても症状は自然になくなります。
症状が消えることからいったん治ったかのようにみえても、体内の梅毒トレポネーマは 増殖し続けています。
症状がなくても、感染から数カ月は他人への感染力が強く、気付かずに他人に感染させているケースも少なくない訳です。
症状がいったん消えた後どの様になるのかと言いますと、再び4〜10週間の潜伏期間を経て、今度は手のひらや足の裏などにうっすら と赤い発疹が出たり、発熱や倦怠感などの症状が現れます。
しかしこれらの症状も数週間〜数カ月で消えることから、やはり感染に気づくことが無いわけです。
治療をしないと自然に治ることはありません。
無治療のままだと数年から数10年後に、心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
梅毒について正しい知識を持とう!!
梅毒はいくら正しくコンドームを使用しても感染は完全には防げません。
※完全には防げませんが感染リスクを低くするので使用することは大切なことです※
キスを含むオーラルセックスでも簡単に感染してしまいます。
一度でも不安な行為をしてしまった人は、これを機会に梅毒検査を受けることをおすすめします。
梅毒は抗菌剤で完治します。
また、梅毒感染を見逃し性器に梅毒によるタダレがあれば、HIVの感染率が数百倍高くなります。
従って梅毒の流行の裏にはHIVの流行が潜んでいるをくれぐれも忘れてはなりません。
そしてパートナも必ず検査を受ける!!
女性では、20〜30代での感染が増加していることから、この年代で最も心配されるのが、梅毒トレポネーマに感染した 妊婦から胎盤を通じて胎児が感染する先天梅毒が危惧されています。
治療をしないと流産、死産、早産などの原因となるほか、生まれても乳幼児期、学童期に内臓や目、耳などに異常が出る先天性梅毒となります。
妊娠中に梅毒トレポネーマに感染しても、適切な抗菌治療を分娩4週間前までに完遂することで先天梅毒は予防可能です。
母子保健法では妊婦の梅毒検査が義務付けられていますが、検査は基本的に妊娠初期に受ける必要があります。
従って母子感染を防ぐためには、パートナーも含め、妊娠中は感染リスクのあるような性行為を避ける必要があるのと、 出産時を含めた複数回の検査やパートナーの検査も併せて受ける必要があります。
梅毒に感染していた場合、自分のパートナーも感染している可能性がありますので、検査を受けて感染していれば一緒に治療を行うことが重要です。
早期発見のキーワードは「約4週間」
梅毒トレポネーマに感染しているかどうかは、血液検査で判断しますが、感染してから3週間ほどは梅毒抗体検査をしても 陽性反応が出ないこともあります。
感染したと思われる行為をしてから約4週間経過してからSTS検査を受けるようにしてください。
梅毒TP検査は感染したと思われる行為をしてから約6週間経過してから受けないと、感染していたとしても陰性となってしまいます。
STS検査かTP検査かの受ける検査によって受ける時期が異なることをよく理解して、検査を受ける必要があります。
気になる行為をしてしまった時には!!迷わず検査を!!
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自宅で簡単性病検査
written by 血液の鉄人
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