2019年03月03日号
性病検査 STDチェッカー
2018年1年間の国内の梅毒の実態を紹介します
2019年1月7日付での国立感染症研究所の集計で、2018年1年間の梅毒患者数は、届出者数のみで6923人
となっています。
この数字は医療機関から届けられた数字のみですから、実際はもっと多くの患者が存在しているものと考えられています。
男性の梅毒トレポネーマ感染の経路
梅毒トレポネーマの感染経路は、2015年以降、男性では異性間の接触が同性間を上回っていましたが、2017年の聞き取り
調査からは、異性間の性行為で梅毒に感染した男性の70%が過去数ヵ月以内に風俗店を利用していることが明らかになっ
ています。
要するに風俗店での感染が急激に増加してきていることが明らかになっています。
女性の梅毒トレポネーマ感染の経路
女性の感染経路は100%異性間接触によるもので、女性患者のおよそ25%、4人に1人は不特定多数の異性と接触
するコマーシャルセックスワーカーであり、一方で特定のパートナーから感染したと考えられる届け出数も増加しています。
更に男性により家庭内にも感染は持ち込まれていますし、妊婦が感染して先天性梅毒の事例も多く報告されつつあります。
もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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梅毒トレポネーマの感染力
梅毒トレポネーマは感染力が強く、梅毒患者とコンドームなしでセックスした場合の感染率は30%以上の高い確率で
感染しますし、コンドームを使用しても完全には予防できません。
しかし梅毒トレポネーマは一旦体の外に出ると生存力は弱くすぐに死滅してしまうことから、
間接的接触からの感染はまずありません。
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梅毒感染は梅毒検査を受けないとわからない!!
現在の梅毒は昔の梅毒のように、梅毒トレポネーマに感染しても典型時な症状を起こすことが少なくなってきていますので、
症状から梅毒トレポネーマの感染の判断はできません。
現在の梅毒の大流行を踏まえて、一度でも不安な行為をした人は梅毒検査を受けておくことを強くおすすめします。
梅毒検査を受ける際の注意点!!
前回医事通信(2019年01月24日号)2018年梅毒患者実数7000人に迫る!!でも、梅毒検査を受ける際の注意点を
紹介していますが、梅毒検査を受けるタイミングについての質問が多く寄せられていることから、再度梅毒検査を受ける際の注意点
を記載しておきます。
梅毒トレポネーマに感染しているかどうかは、血液検査で判断しますが、感染してから3週間ほどは梅毒抗体検査を受けても
陽性反応が出ないことがあります。
感染したと思われる行為をしてから約4週間経過してからSTS検査を受けるようにしてください。
梅毒TP検査は感染したと思われる行為をしてから約6週間経過してから受けないと、感染していたとしても陰性となってしまいます。
STS検査かTP検査かの受ける検査によって受ける時期が異なることをよく理解して、検査を受ける必要があります。
※梅毒迅速検査はTP検査ですので不安な行為から6週を経過して受ける必要があります※
気になる行為をしてしまった時には!!迷わず検査を!!
気になる行為をしてしまった時には!!迷わず検査を!!
自宅で簡単性病検査
written by 血液の鉄人
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