2019年09月17日号
性病検査 STDチェッカー
梅毒だけがなぜ急増??
日本国内において、淋病、性器クラミジアなどの性行為感染症は減少傾向にあるのに何故梅毒だけが急増しているのか不思議でなりません。
過去5年間の分析
特にこの5年間で梅毒患者が急増しています。
2013年1228人
2014年1661人
2015年2690人
2016年4518人
2017年5770人
2018年6923人
2019年4431人(9月1日現在)
梅毒の潜在感染者は?
2015年から梅毒患者の届け出数が急激な増加傾向にありますが、これは届けられた患者のみですから実際は届出患者の数倍
の潜在患者が存在していることになります。
梅毒の急激な増加の原因とは?
2019年現在でも何故梅毒患者がこれ程急増したかという、真の原因は明らかにされていません。
梅毒は2014年までは同性間の性的接触による感染が多くを占めていましたが、2015年以降は異性間の
性的接触による感染が半数以上を占め、2018年ではおよそ90%が異性間の性的接触による感染となっています。
また、2014年の女性患者は7.1%でしたが2016年には36%、2018年には41%と急増しています。
なぜ異性間性交渉による患者増加、そして若い女性に患者が広がったのかは、正確な疫学調査は全
く出来ていないのではっきりしませんが、多くの専門家はオーラルセックスなどの性行動の多様化、
SNSなどの普及により複数の人と性交渉する人の増加、日本の風俗店を利用する梅毒流行国からの
観光客の増加などのいくつかの要因が重なった結果との見方をしていますが、これらも推測の域を
出ず真の増加原因とは言えません。
梅毒の真の増加の原因は、国・地方自治体・臨床医・性行為感染症の専門家からなるチームで
徹底的な疫学調査を行わないとわからないと思います。
梅毒急増への対策
梅毒の急増を受けて厚生労働省では、梅毒の発生動向をより詳細に把握することを目的として、
2019年を目途に届出基準を改正し、新たに届出事項として、「性風俗産業の従事歴」・「利用歴や梅毒既往歴」、「妊娠の有無」などを加える予定としている。
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気になる行為をしてしまった時には!!迷わず検査を!!
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written by 血液の鉄人
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