■□□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□□□■
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新・医学と切手の極意
鉄人レター
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◇◇ No.３ ◇◇
◇◇ 2008年１０月６日(月)発行 ◇◇
発行人 血液の鉄人
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■■ 迅速抗体検査について ■■
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エイズ検査の迅速抗体検査について以下に解説します。
□迅速抗体検査とは
迅速抗体検査(即日抗体検査、当日抗体検査とも言います)は、イムノクロマト
法によるエイズ抗体検査で、「イムノクロマト法 ダイナスクリーン・HIV-1/2」
が正式な名称です。
この検査法は日本ではこの一種類しかありません。
□検査原理は
サンドイッチイムノアッセイ法を利用したイムノクロマト法(ICA法)で、血液中
の抗HIV-1抗体(サブタイプ０を含む)と、HIV-2抗体を同時に調べる検査法です。
□どのように検査するの
検査シートの血液滴下部に血液を滴下すると、エイズウイルスに感染していて血
液中にHIV-1/2の抗体があれば、検査シート下部に乾燥状態で染みこませてある「セ
レニウムコロイド標識HIV-1/2抗原」と反応して、抗HIV-1/2抗体・セレニウムコロイ
ド標識HIV-1/2抗原の結合物質が出来ます。
この結合物が検査シートの上部に固相化された「HIV-1/2抗原(キャプチャー)」と
結合して、「HIV-1/2抗原・HIV-1/2抗体・セレニウムコロイド標識抗原」のサンド
イッチ型結合物ができあがります。
その結果、検査シート上部の判定窓にセレニウムコロイド由来の赤いラインが出
現します、この場合を「陽性」と判定します。
エイズウイルスに感染していなくて血液中に抗HIV-1/2抗体がないときは、判定窓
には赤いラインは出ません。
検査が正しく行われたかを確認する「コントロールライン」には必ず赤いラインが
出ないと、検査が正しく行われていないことになります。
★判定窓に赤いラインがありコントロールラインに赤いラインがない場合★
★判定窓に赤いラインがなくコントロールラインに赤いラインがない場合★
↓ ↓
検査が正しく行われていないことから、再度の検査となります。
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●実際の判定窓のラインに関しては、ウェブサイト
↓
https://voxsangman.com/
『新 医学と切手の極意』の『知識の窓』の「イムノクロマト法 『ダイナ
スクリーン・HIV-1/2』の判定方法」をご覧下さい。
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□どのくらいの時間で結果は分かるの
血液を反応シートに滴下してから15分で結果は分かります。
□この検査の信頼性は
非常に優れた検査ですから、不安な行為から12週以降に受ければほぼ100％信頼できる
結果が得られます。
□検査を受ける時期は
エイズウイルスに感染して体の中にエイズ抗体が出来る時期・量は人によって異なります。
不安な行為から早い時期に検査を受けますと、
★抗体が出来ていない
★抗体が出来ていても検査で見つかる量でない
等の理由から陰性となってしまいます。
従いまして、検査で見つかる十分な抗体が出来ている時期、不安な行為から12週以降に受
けることが大切です。
□ニセの陽性反応は
ニセの陽性反応(偽陽性反応)は、エイズウイルスに感染していないのに陽性となる場合で
すが、この反応は約５％前後出現しますが、この原因ははっきりとは分かっていません。
ニセの陽性反応が出たときは、
★再度検査をする
★違う検査法で検査をする
★後日再度採血して検査を行う
□ニセの陰性反応は
ニセの陰性反応(偽陰性反応)は、エイズウイルスに感染していても、この検査で見つかる
量の抗体がないときに発生しますから、不安な行為から12週が経過して検査で見つかる量の
抗体が出来ている時期に検査を受ければ、起きることはありません。
□この検査で陽性であればHIV-1またはHIV-2のどちらに感染しているか分かるの
この検査で陽性になったときは、HIV-1またはHIV-2のどちらに感染しているかは、分か
りません。
個別にHIV-1検査及びHIV-2検査を行いどちらに感染しているかを調べます。
□この検査で見逃すエイズウイルスのサブタイブはないの
現在世界中で見つかっているエイズウイルスのサブタイプ(HIV-1サブタイブA〜G及び０と
HIV-2)は全て見つけることが出来ます。
※Arai,H.et ai:Detection of HIV-1 subtypes by a New Rapid Immunochromatographic
Test,12th World AIDS Conference Geneva,41107,1998.※
□この検査で陽性になったらどうするの
確認検査を実施して陽性であることを確認しないと真の陽性とは判断出来ません。
確認検査としては、エイズPCR検査・ウエスタンブロット検査等があります。
□抗生物質などの薬剤の影響は
どのような抗生物質を服用していても検査に影響を与えることはありません。
□ステロイド剤の使用の影響は
塗り薬や喘息の薬など少量のステロイド剤が含まれる薬剤が、エイズ抗体が出来るのを押
さえることはありません。
入院してステロイド剤や免疫抑制剤を多量に使用していれば、エイズ抗体が出来るのを押
さえることがありますが、
一般的に日常生活をしながら使用するステロイド剤で抗体が出来るのが抑えられることはあ
りません。
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◆編集後記◆
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ご理解いだけましたでしょうか。
次回発行は10月20日を予定しておりますのでご期待下さい。
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★最後に次の点だけは、何卒、ご了承のうえご購読下さい★
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