■□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□■ ■□□□□□□□□□ 正しい知識を身につけて予防 □□□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意 鉄人レター ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 2017/01/31(No.108) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 梅毒治療についての誤った認識について ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017年最初のメルマガとなります。 今年も皆様のお役に立てる情報を発信いたしますのでよろしくお願いいたします。 ============================================================================ □ 梅毒の現状 2016年の患者報告数は前年比約70%増の4518人で、感染症法に基づき1999年から始 まった感染症発生動向調査で過去最多の報告数を記録しました。 そしてその流行は衰えることはありません。 ---------------------------------------------------------------------------- □ 梅毒トレポネーマに感染し梅毒になると治らないのか ・梅毒トレポネーマに感染すると症状は薬で治るが病原菌は体内に残るから完治し ない。 ・体内に残ったは梅毒トレポネーマは体力が低下したり免疫力が低下したときに増殖し て梅毒が再発する。 ・体内に梅毒トレポネーマが残っているため、ずっと感染力を持ったままになる。 等など言われているようですが、何れも間違いです。 ※梅毒は抗生物質の投与により完治します※ ============================================================================== □ 何故治らないと言われるのか 梅毒トレポネーマに感染して、早期に治療しないと体内に梅毒トレポネーマに対する 感染抗体ができます、これを"TP(Treponema pallidum )抗体"と呼びます。 このTP抗体が一度体内に出来てしまうと、治療によって体内の梅毒トレポネーマが死 滅してもTPHAやFAT-absなどのTP検査では陽性反応は消えずに一生涯残ってしまいます。 抗体反応が残っていてもそれは梅毒トレポネーマが残っている訳ではありません。 TP抗体が陽性になったままになることから、体内の梅毒トレボネーマは死滅しないで 生き残っている、従って梅毒は完治しないと誤った認識をしている訳です。 ------------------------------------------------------------------------------- □ 梅毒の治療判定はどのようにするのか 梅毒の治療後は、症状が持続・再発していないか、定期的な血液検査をSTS法(RPR検査な ど)で、リン脂質の抗体価が減少しているかを調べます。 リン脂質抗体の定量値が8倍以下に低下していれば、治癒したと判定します。 治療後半年以上たっても16倍以上なら、治癒していない、もしくは再感染したというこ とになるので、再治療を行います。 ------------------------------------------------------------------------------- □ 梅毒検査の認識不足と判定ミス 現実梅毒検査の解釈を間違っている医師が多く、治療判定にTP検査を実施している医 師が多いことも事実です。 その結果「TP反応が陽性であるから陰性になるまで治療する必要がある」と誤ったこ とを患者に伝え、いつまでも治療を継続する医師もいることも事実です。 一度陽性となったTP抗体は幾ら抗生物質を投与しても、陰性となることはありません。 =============================================================================== ★血液の鉄人からのお知らせ★ =============================================================================== 『新 医学と切手の極意』は、サイト運営強化のためにカンパをお願いしています。 サイトを利用・当メルマガをお読みになって"お役に立てたとき"は、カンパをお願 い致します。 ↓ 『カンパのお願い』 また、『新 医学と切手の極意』に訪問されたときは、スポンサーサイトへの訪問も 宜しくお願いします。 ------------------------------------------------------------------------------- HIVを含む性行為感染症に関する相談がありましたら、『新医学と切手の極意』の 『電話相談室』をご利用下さい。 また、『エイズ相談掲示板(PC専用)』でも相談を受け付けております。 携帯電話からは、『「携帯電話専用エイズ相談掲示板」』をご利用下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- □『性行為感染症検査と医学切手の部屋』では、HIV検査と主な性行為感染症の検査に ついて詳細に解説していますので、ぜひともご覧ください。 また、世界各国の医学切手も紹介していますから、時間のあるときに切手を鑑賞して 下さい。 『性行為感染症検査と医学切手の部屋』 -------------------------------------------------------------------------------- =============================================================================== それでは続きをどうぞ =============================================================================== □ 治療に使用する薬剤とは 経口合成ペニシリン剤を1日 500mg×3の内服 ペニシリンアレルギーのある場合は塩酸ミノサイクリン1日100mg×3の内服 ※日本性感染症学会のガイドラインによる※ ------------------------------------------------------------------------------- □ 治療に要する期間 第1期・・・2〜4週間 第2期・・・4〜8週間 第3期以降・・・8〜12週間 ※感染から満2年以上が経過した晩期梅毒については完治は定かではありません※ ※※早期治療が大事※※ ------------------------------------------------------------------------------- □ 梅毒治療用の薬剤は市販されているのか 治療薬は市販されていません。 治療を行う場合は、医師の診察をうけ適切な治療薬を処方してもらうしかありません。 外国から治療薬の個人輸入を検討される方がおられるかもしれませんが、粗悪品や危険 な薬剤も多いので決して利用されないことです。 ------------------------------------------------------------------------------- □ 海外での治療法 第1期と第2期梅毒には、ペニシリンGを筋注単回投与が一般的です。 ところが日本では過去にペニシリンアレルギーによるショック死が発生したため、ペニ シリンGの筋肉内への注射は行われていません。 2017年1月23日、厚生科学審議会感染症部会のエイズ・性感染症に関する小委員会では 1回の筋肉内注射で済む梅毒治療薬ペニシリンGの効果などを検討する論点案を提示して います。 現在日本で承認されている梅毒の治療薬は、複数回の治療が必要であり、飲み忘れや途 中で服用を止めてしまう患者がいることから、治療が完全に行われていない事例も多く存 在することからして、国際標準で使われている治療薬(ペニシリンG)が国内でも使えること が重要であることを予防指針に記載してはどうかと提案されています。 近い内にペニシリンGの筋肉注射による梅毒治療が開始されるようになるのではないとか 期待されています。 -------------------------------------------------------------------------------- □ 梅毒の治療中は性行為をしないこと 梅毒が完治したと診断されるまで、性行為はしないことです。 体内に梅毒トレポネーマが少しでも残っていると、相手に感染させるリスクがあります。 当然、性行為には、膣性交や肛門性交だけでなく、オーラルセックスもしないことです。 梅毒トレポネーマの感染が喉にある場合はキスで相手にさせる可能性があることから、 キスも控えることですし、フェラチオやクンニンリングスでも感染しますのでしないこと です。 梅毒トレポネーマに感染して性器粘膜が爛れているとHIV感染のリスクもが極めて高くな ります。 =============================================================================== ※まとめ※ =============================================================================== 梅毒の治療法に関して解説しましたので、良くお読みになられて正しく理解されること を願います。 ========================================= ◆編集後記◆ ========================================= 最後までお読み頂き、ありがとうございました。 ご理解いだけましたでしょうか。 本メールマガジンへの感想・ご意見・ご質問・ご要望等がございましたら、ご遠慮 なくご連絡下さい。 メールを受け取り後24〜48時間以内に必ず返信致します。 ↓ ★ https://form.mag2.com/thaedousti★ 【お願い】 この機会にぜひとも無料メルマガ「鉄人レター」の購読予約をお願い致します。 購読予約は以下からお願い致します。 ↓ ★ 鉄人レター購読予約★ 【ご注意】 ★★購読予約に際しましてはフリーメールの、「Yahoo!メール」や「Gmail」は、スパム 対策を取っていま すので、送信されたメルマガが「迷惑ホルダー」に送り込まれますのでご注意下さい。 出来れば、「Yahoo!メール」や「Gmail」をご使用にならず、プロバイダのメルア ドを使用されれば確実にメルマガを受け取れます★★ 次回バックナンバーの追加掲載は2017年7月中旬を予定しておりますので、ご期待下さい! 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