鉄人レター 113号




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2017/06/30(No.113)
                      
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               ■■ 梅毒の治療法について ■■
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 梅毒の流行が以前衰える様子がありません。

 今回は梅毒治療についての正しい知識を習得していただくことを目的に発刊いたし
ます。

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 □ 2017年6月現在の梅毒の現状

 国立感染症研究所によりますと、2017年6月4日までに報告された2017年はじめから
の患者の数は2096人にのぼり、いまの届出方式になっ1999年以降で最多だった、去年の
同じ時期と比べても1.3倍と過去最も速いペースで患者が増えています。

 そしてその流行は未だに衰えることはありません。

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 □ 梅毒の治療に要する期間

 感染初期の第1期では2〜4週間、バラ疹などの特徴的な症状が現れる第2期では
4〜8週間、現在ではあまり見られなくなった第3期以降では8〜12週間の抗生物質
の服用が必要となります。

 発症から時間が経過すればするほどに治療期間が長くなります。

 早期発見早期治療を行えば当然治療期間は短くなります。

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 □ 治療に使用する薬剤

 多くはペニシリン服用による治療を実施します。

 使用する抗生物質に関しては、経口合成ペニシリンを1日500mgを3回服用するよう
に定められています。
 
 たとえばペニシリン・アレルギーを持つ人の治療に際しては塩酸ミノサイリンを用い
ます。

 また妊婦の方にはアセチルスピラマイシンなどを用います。

 海外では梅毒の治療薬としてはペニシリンGという薬を使うことが多いですが、日本で
は、まだ使用が認められていません。

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 □ 何故わが国ではペニシリンGを使うことが出来ないのか

 梅毒の治療薬については、海外ではペニシリンGを筋肉内に注射して治療する方法が主
流ですが、日本国内では、過去にペニシリンアレルギーによるショック死が発生したため、
ペニシリンの筋肉内への注射は行われていません。

 わが国での梅毒の大流行に鑑み、海外で使用されているペニシリンGによる使用を治療
指針に採用する動きが大きくなってきており、近い将来使用可能となる可能性が出てき
ています。

 要するに厚生労働省の考え方としては、「現在日本で承認されている梅毒の治療薬は、
複数回の治療が必要であり、脱落する患者がいる」といった課題を挙げ、「国際標準で
使われている治療薬が国内でも使えることが重要であることを(予防指針に)記載して
はどうか」と提案している訳です。

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 □ 梅毒トレポネーマに感染し梅毒になると一生涯治らないのか

 ・梅毒トレポネーマに感染すると症状は薬で治るが病原菌は体内に残るから完治し
ない。

・体内に残ったは梅毒トレポネーマは体力が低下したり免疫力が低下したときに増殖して
梅毒が再発する。

・体内に梅毒トレポネーマが残っているため、ずっと感染力を持ったままになる。

等など言われているようですが、何れも間違いです。

 ※梅毒は抗生物質の投与により完治します※

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  □ 何故治らないと言われるのか

 梅毒トレポネーマに感染して、早期に治療しないと体内に梅毒トレポネーマに対する
感染抗体ができます、これを"TP(Treponema pallidum )抗体"と呼びます。

 このTP抗体が一度体内に出来てしまうと、治療によって体内の梅毒トレポネーマが
死滅してもTPHAやFAT-absなどのTPを抗原にしたTP検査では陽性反応は消えずに一生
涯残ってしまいます。

 これは体の中に単にTP抗体反応が残っているだけで、生きている梅毒トレポネーマ
が体の中に残っている訳ではありません。

 TP抗体が陽性になったままになることから、体内の梅毒トレボネーマは死滅しない
で生き残っている、従って梅毒は完治しないと誤った認識をしている訳です。

 これは誤った考え方です。

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 □ 一度体の中に出来たTP抗体は消えないのか

 体内のトレポネーマが完全に排除されても、一度体内に出来たTP抗体は消えません。

 この消えないTP抗体を持って"梅毒は完治しない"と言う誤った認識を持っている人が
多いわけです

 抗生物質の治療によって体内から梅毒トレポネーマが駆除出来れば完治しているので
あって、TP抗体反応が残っていてもそれは梅毒という病気が残っている訳ではありません。
 
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 □ 梅毒の治療判定はどのようにするのか

 梅毒の治療後は、症状が持続・再発していないか、定期的な血液検査をSTS法(RPR検査
など)で、リン脂質の抗体価が減少しているかを調べます。

 リン脂質抗体の定量値が8倍以下に低下していれば、治癒したと判定します。

 治療後半年以上たっても16倍以上なら、治癒していない、もしくは再感染したというこ
とになるので、再治療を行います。

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 □ 梅毒検査の認識不足と判定ミス

 現実梅毒検査の解釈を間違っている医師が多く、治療判定にTP検査を実施している医師
が多いことも事実です。

 その結果「TP反応が陽性であるから陰性になるまで治療する必要がある」と誤ったこと
を患者に伝え、いつまでも治療を継続する医師もいることも事実です。

 一度陽性となったTP抗体は幾ら抗生物質を投与しても、陰性となることはありません。
 
 梅毒の専門分野は皮膚科ですから、皮膚科専門医の治療を受けることです。
 
 





=============================================================================== それでは続きをどうぞ ===============================================================================  □ 治療に使用する薬剤とは  経口合成ペニシリン剤を1日 500mg×3の内服  ペニシリンアレルギーのある場合は塩酸ミノサイクリン1日100mg×3の内服  ※日本性感染症学会のガイドラインによる※  その他の薬剤としては、以下の様なものがあります。  サワシリン 1回1錠、1日に3〜4回服用  パセトシン 1回1錠、1日に3〜4回服用  アモキシシリン1回250mgを1回1錠、3〜4回服用  ※治療に使用する抗生物質は、個人個人の病態や体質によって異なりますから素人 判断でネットで購入して服用することはしてはいけません※  ※医師の診断を受けて自分に適した抗生物質を処方して貰う必要があります※ -------------------------------------------------------------------------------  □ 梅毒治療用の薬剤は市販されているのか  治療薬は市販されていません。  治療を行う場合は、医師の診察をうけ適切な治療薬を処方してもらうしかありません。    外国から治療薬の個人輸入を検討される方がおられるかもしれませんが、粗悪品や危 険な薬剤も多いので決して利用されないことです。 --------------------------------------------------------------------------------  □ 梅毒の治療中の性行為は  梅毒が完治したと診断されるまで、性行為やオーラルセックスは厳禁です。  体内に梅毒トレポネーマが少しでも残っていると、相手に感染させるリスクがあります。  梅毒トレポネーマの感染が喉にある場合はキスで相手に感染させてしまう危険性が高い ことから、ディープキスやフェラチオやクンニンリングスでも感染しますのでしないことです。  最も怖いのは梅毒トレポネーマに感染して性器粘膜が爛れているとHIV感染のリスクが極 めて高くなることです。  梅毒患者増加の裏に、HIV感染者の増加が書きされていると危惧されています。 ===============================================================================  ※まとめ※ ===============================================================================    梅毒の流行が依然として衰える気配がありません。    2017年は昨年度を追い越す勢いで患者数が増加しています。    梅毒増加の現状に鑑み梅毒の治療法に関して解説しましたので、良くお読みになられて  正しく理解されることを願います。 ========================================= ◆編集後記◆ ========================================= 最後までお読み頂き、ありがとうございました。 ご理解いだけましたでしょうか。 本メールマガジンへの感想・ご意見・ご質問・ご要望等がございましたら、ご遠慮 なくご連絡下さい。 メールを受け取り後24〜48時間以内に必ず返信致します。 ↓ ★ https://form.mag2.com/thaedousti★ 【お願い】  この機会にぜひとも無料メルマガ「鉄人レター」の購読予約をお願い致します。    購読予約は以下からお願い致します。   ↓ ★ 鉄人レター購読予約★  【ご注意】 ★★購読予約に際しましてはフリーメールの、「Yahoo!メール」や「Gmail」は、スパム 対策を取っていま すので、送信されたメルマガが「迷惑ホルダー」に送り込まれますのでご注意下さい。 出来れば、「Yahoo!メール」や「Gmail」をご使用にならず、プロバイダのメルア ドを使用されれば確実にメルマガを受け取れます★★ 次回バックナンバーの追加掲載は2017年12月中旬を予定しておりますので、ご期待下さい! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-- **************************************** ★最後に次の点だけは、何卒、ご了承のうえご購読下さい★ ●このメールマガジンは、長年エイズ研究に従事しその間に有した経験と知識を 基にして、内外の学会・専門雑誌・各国の情報をも参考に出筆し、万全を期して おりますが、ご利用により、発生したいかなるトラブル・損失等に対しても、発 行者は一切責任を負いませんので、ご利用は自己責任でお願いします。 また、記事の一部又は全部の転載を禁じます。 ===========<新医学と切手の極意 鉄人レター>============= 発行者 : 血液の鉄人 ウェブサイト : https://voxsangman.com/ ご意見、ご感想: https://form.mag2.com/thaedousti ========================================= もしかして性病?心配なまま放っていませんか?
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