鉄人レター 137号




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2019/06/30(No.137)
                      
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           ■■  梅毒とHIV感染の関連性  ■■

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 依然として梅毒の流行は収まっていません。

 2019年1月から6月9日までに2803人の梅毒患者が報告されています。

 今回は梅毒とHIVの関連性について解説いたします。

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= □ 梅毒とHIVは関連性があるのか

 日本国内の調査において、年間HIV感染者1000人あたりおよそ40人が梅毒トレポネーマ
に感染しているという調査結果があります。

 更に某医療機関の調査では、HIV感染者のおよそ30%に梅毒の既往歴があることも確認
されています。

 HIV感染者の梅毒は、一般の梅毒患者の所見や自然経過が異なることから、注意して対
処する必要があります。

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 □ HIV感染者の梅毒

 HIV感染者の梅毒は、以下のように一般の梅毒とは異なった様相を呈します。

 1.第1期梅毒患者の70%以上で2つ以上の硬性下疳が見られます、一般の梅毒では硬
性下疳はひとつです。

 ※一般の梅毒患者の硬性下疳は性器など、梅毒トレポネーマが侵入した箇所にひとつだ
けできます※

 2.一般の梅毒患者に比べて症状が重篤かつ遅延することが確認されています。

 3.第1期梅毒と第2期梅毒の所見が同時に見られることが多い。

 ※一般の梅毒では、梅毒トレポネーマに感染して3週間で第1期梅毒、3ケ月で2期梅
毒の経過を取りますが、HIV感染者の梅毒の場合は第1期梅毒と第2期梅毒の所見が同時に
見られることが多い傾向があります※

 4.HIV感染者が梅毒トレポネーマに感染すると、CD4数の低下や血液中のHIVの量が一
過性に上昇する。

 5.HIV感染者が梅毒トレポネーマに感染すると一般梅毒患者に比べて早く神経梅毒に
移行する。

 6.治療時のSTS検査の値の低下が緩やかであることから、治療失敗と間違いやすくなる。

 7.感染箇所の潰瘍形成や病変が重症化しやすい。

 8.HIV感染者において、梅毒感染早期より神経梅毒へ移行する症例がみられる。

 ※神経梅毒には、髄液所見の異常のみで無症候であるものから、髄膜炎、頭蓋内血管病変
などを形成し臨床症状を呈するものまで含まれる※

 ※血清梅毒反応陽性であるHIV感染者には、常に神経梅毒の可能性を念頭に置く必要がある※

 9.HIV感染者は、梅毒による中枢神経系病変とともに、眼病変の発生率も高い。

 ※眼病変には、乳頭様結膜炎、間質性角膜炎、 虹彩炎、脈絡網膜炎、 視神経炎などが見ら
れる※

 10.HIV感染者の梅毒は、深い潰瘍形成、痂皮を認める皮膚病変を引き起こす悪性梅毒が多く
報告されています。

 ※悪性梅毒の出現には、著しい免疫不全が影響していることが分かっています※

 ※悪性梅毒は、一般に血清梅毒反応高値を示し、治療導入後のヤーリッシュ・ヘルクスハイ
マー反応(治療開始後に認められる発熱、悪寒、全身倦怠感などの反応)の出現と速やかな病
変の改善が特徴とされています※

 11.HIV感染者の梅毒は、治療が不成功となる可能性が高いことが知られています。

 ※治療失敗が起こる原因としては、CD4陽性リンパ球350/μL未満、梅毒の既往歴、血清梅毒
反応RPR法16倍未満などが言われています※ 

 ※CD4陽性リンパ球数200/μL未満の症例は、神経梅毒の治療失敗例が多いとの報告があります※

 ※このことからHIV感染症に合併した梅毒は、治療が完了した後にも、臨床症状、梅毒血清反
応の推移を引き続き慎重に観察する必要があります※

 12.HIV感染者で特に重度の免疫不全を有する症例においては、梅毒トレポネーマに感染してい
るにもかかわらず血清梅毒反応が陰性となることがある。

 ※臨床症状、病歴などから、梅毒が強く疑われる状況で、血清梅毒反応が陰性である場合は、
梅毒血清反応の再検査、病変部の生検が考慮される※

 ※HIV感染者にみられる血清梅毒反応偽陰性例は、抗HIV療法により免疫状態の改善により、
約60%低下するとの報告がされています※

 13.梅毒血清反応において、プロゾーン現象(抗原が過剰に存在する際に血清反応が陰性となる
現象)がみられることが時たま見られることがありますが、HIV感染者の梅毒には多く見られる傾
向があります。

 ※HIV感染者の梅毒検査を行う場合は、特にプロゾーン現象に気をつけて検査を行う必要があり
ます※
   
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