鉄人レター 142号




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2019/11/30(No.142)
                      
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         ■■日本人は何故HPVワクチンを接種しないのか?■■

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 欧米では接種が当たり前になっているHPVワクチンの日本の現状について解説してみます。

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 □ ヒトパピローマウイルス(HPV:HumanPapillomaVirus)とは

 性行為を介して感染し、女性の80%、男性の50%の人が一度は感染するというデータが
あります。

 HPVはHPVワクチンによって感染が予防可能です。

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 □ 日本における子宮頸がんの現状

 子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2,900人が死亡しており、患者数・死亡者数とも
近年増加傾向にあります。

 ※子宮頸がんの90%はHPVによって引き起こされています※

  特に、20歳〜40歳台の若い世代での罹患の増加が著しいものとなっています。

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 □ HPVはどのようながんを引き起こすのか

 子宮頸がんの全てがHPVによるもので、全症例のうち約70%がHPV16型と18型の2種類です。

 肛門がんの約95%がHPVにより引き起こされ、そのほとんどがHPV16型により引き起こさ
れます。

 中咽頭がん(軟口蓋、舌根、および扁桃を含む咽喉中間部のがん)の約70%がHPVにより
引き起こされます。

 HPVは膣がんの約65%、外陰がんの約50%、および陰茎がんの約35%を引き起こしますが、
こうしたがんのほとんどがHPV16型によるものです。

 高リスク型HPVは全世界で全てのがんの約5%を引き起こすと言われています。

 米国では、女性のがん症例全ての約3%、男性のがん症例全ての約2%が高リスク型HPVに
よるものというデータがあります。

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 □ HPVワクチン接種の現状

 日本国内ではHPVワクチンは、2009年12月に承認され、2013年4月から定期接種が開始され
ましたが、2013年の6月には副反応の懸念から積極的勧奨は中止され現在に至っています。

 ※国内におけるHPVワクチン接種率は1%未満にとどまっているのが実情です※

 ※2009年にワクチン接種が開始されてから、注射部位の腫れや痛み・しびれ・関節痛を訴
える報告が相次ぎ、報告数の累計は956件にも上る※

 ※一連の副作用報告を重視した厚生労働省は、2013年6月に接種勧奨を中止し、時間をか
けて副作用対策を議論し、2014年1月20日、厚労省の検討会は一連の議論をまとめ、副作用
の多くは「接種による痛みや不安に対する心身の反応が引き起こしたもの」と結論づけた※

 2019年10月現在も日本における積極的勧奨中止の状況は何ら変わることなく、日本のメデ
ィアはHPVワクチンの危険性を強調する偏った報告をし、ワクチンの必要性を論じることはさ
れていません。

 また産婦人科医であっても自分の娘にはHPVワクチンの接種をしないという報告もなされて
います。

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 □ 世界的に見てHPVワクチン接種の状況は

  世界的に見てもHPVワクチンの有効性と安全性についての多くの研究が発表され、HPV
 ワクチンが子宮頸がんの前がん病変である高度異形成を抑制するという医学的コンセン
 サスは確立されています。

 子宮頸がんは、その前段階として前がん病変が存在しますが、HPVワクチンはこの前がん
病変を半減させることが分かっており、いち早くHPVワクチン接種プログラムが実施された
オーストラリア、デンマーク、スコットランドなどの複数の国でその効果が確認されてい
ます。

 米国においては、アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and 
Prevention:CDC)では、2019年の9月にHPVワクチン接種推奨に関して情報が更新されて
います。

 CDCは米国の成人に対するHPVワクチン接種の推奨事項を以下のように記載しています。

 「HPVに対する予防接種は、11歳または12歳のときに推奨されている。今回、11歳ま
たは12歳で予防接種を受けていない26歳までのすべての人も、HPVワクチン接種を推奨
することを追加する」。
  
 米国においては、2006年から女性に、2011年からは男性へHPVワクチンの接種が積極
的に推奨されています
 
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