鉄人レター 144号




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2020/01/31(No.144)
                      
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             ■■淋菌感染症の治療の難しさ■■

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 昨年1年間メルマガ鉄人レターをご愛読いただきありがとうございました。

 2020年最初のメルマガとなります。

 今年も皆様方のお役に立てるメルマガを発行していきますからよろしくお願いいたしま
す。

 今回は淋菌感染症の治療の難しさについて解説していきたいと思います。

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 □ 日本国内での淋菌感染者数

 平成13年の22000人を最高として、平成20年までは10000人以上の患者報告がありました
が、その後9000〜8000人前後の患者数となっています。

 男女別で見ると男性が女性のおよそ4倍の患者数となっています。

 これは女性への感染では、自覚症状が男性の泌尿器感染の尿道炎に比べて乏しいことによ
りる考えられています。

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 □ 世界的な淋菌感染症の状況は

 2019年世界保健機関(WHO)の発表を見ますと、8700万人が新たに淋菌に感染しているとさ
れており、深刻な性行為感染症のひとつになっています。

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 □ 淋菌についてのおさらい

 淋菌の生きていく環境は極めて制限されていて、人の体の中でのみ生存でき増殖可能です。

 すなわち人の体の外に一度出ると生存増殖することは出来ず死滅してしまいます。

 更に淋菌は人の泌尿生殖器に感染する特性を持ち、女性への感染では自覚症状が男性の泌
尿器感染の尿道炎に比べて自覚症状が乏しいのです。

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 □ 淋菌に感染して治療しないとどうなるのか

 一度体内に感染した淋菌は、治療しない限り体内から自然に消失することはありません。

 男性の場合は排尿時に痛みがあることから、感染に気づき治療をする機会が多いことか
ら症状が悪化することは極めて少ない一方、女性は自覚症状が乏しいことから感染に気づき
にくく、淋菌が骨盤内の膜、卵巣、卵管に進み、内臓の炎症、不妊症に発展する場合が多く
認められています。

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 □ 淋菌感染症撲滅の幻想

 サルファ剤やペニシリンの出現により淋菌の治療は劇的な効果が得られ、やがては撲滅で
きる感染症と考えられましたがその期待は見事に裏切られました。

 これは治療に使用され始めた薬剤に対して薬剤耐性株がまたたく間に出現したことにより
ます。


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