+============================================================================+ ■□□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□□■ ■□□□□□□□□□□□□ 正しい知識を身につけて予防 □□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意 鉄人レター ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 2020/11/30(No.155) +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ ■■最近注目されているマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症とはどんな病気?■■ +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ いつも新医学と切手の極意の無料メルマガ『鉄人レター』をご愛読頂きありがとうご ざいます。 これからも皆様方のお役に立てるよ頑張っていきますので、今後とも宜しくお願い致 します。 今回のメルマガは、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症について解説していきま す。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 最近の性行為感染症の流行の現状 梅毒の流行は一向に収まる気配はありませんが、最近では男性の尿道炎と女性の子宮 頸管炎が注目されています。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 男性の尿道炎とは 男性の尿道炎は、排尿時の痛みと尿道分泌液の排泄が主な症状です。 男性の尿道炎で淋菌が認められた場合は、「淋菌性尿道炎」、淋菌が認められない場 合を「非淋菌性尿道炎」と言います。 淋菌性尿道炎は症状が激しく、感染後2〜7日後に症状が現れます。 非淋菌性尿道炎は、症状は比較的軽く感染後1〜3週間後に症状が現れます。 非淋菌性尿道炎で最も多く見つかる病原体は、クラミジアでクラミジアが検出されるも のを「クラミジア性尿道炎」といいます。 クラミジアが検出されない尿道炎を「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」といいます。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 女性の子宮頸管炎とは 女性の場合は、帯下が主な症状となります。 女性の子宮頸管炎は、検出された病原体の名前をつけます。 淋菌が検出された時は、「淋菌性子宮頸管炎」、クラミジアが検出された時は「クラ ミジア子宮頸管炎」、トリコモナスが検出された時は「トリコモナス膣炎」と呼ばれます が、現実は淋菌、クラミジア、トリコモナスが検出されない症例は非常に多く、この場合 は「細菌性腟炎」として扱われます。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+
+━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ クラミジアでも淋菌でもない尿道炎とは 1)マイコプラズマ(マイコプラズマ・ジェニタリウム マイコプラズマ・ホミニス) 2)ウレアプラズマ(ウレアプラズマ・ウレアリチカム・ウレアプラズマ・パルバム) の2つの病原体が原因菌となります。 現在ではクラミジアや淋菌に次いで尿道炎(尿道炎・子宮頸管炎)の原因菌として、上 記の原因菌が注目を集めています。 尿道炎の20%程がマイコプラズマ・ウレアプラズマが原因だと言われており、今まで原 因が分からなかった尿道炎の原因菌が検査で分かるようになりました。 原因菌がわかれば早期に適切な治療を行うことができ、体への負担を最小限に抑えられ ます。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の症状について ・男性の場合 感染してから症状が出るまでの期間 : 1〜5週間。 クラミジア感染症に近い症状が出るものの軽度なため、気が付かないことが多いです が、症状としては陰部の軽いかゆみがある、陰部の不快感がある、少量の分泌物がでる、 排尿時に軽い痛みがある、下着が分泌物で汚れるなどの症状があり、放置すると症状が 悪化し、精巣上体炎・前立腺炎などの原因になることもあります。 クラミジア感染に症状が似ているために 検査をしないと判別ができません ・女性の場合 ほとんどが無症状で気付かないことが多く、症状としては以下ののようなものがあり ます。 おりものの量が少し増える、外陰部に軽いかゆみがある、排尿時に軽い痛みがある、 下着が分泌液で汚れるなどの症状があり、治療しないで放置すると症状の悪化・卵管炎・ 腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因になることもあります。
+============================================================================+ ★血液の鉄人からのお知らせ★ +============================================================================+ 『新 医学と切手の極意』は、サイト運営強化のためにカンパをお願いしています。 サイトを利用・当メルマガをお読みになって"お役に立てたとき"は、カンパをお願 い致します。 ↓ https://voxsangman.com/kanpa/kanpa.html +----------------------------------------------------------------------------+ HIVを含む性行為感染症に関する相談がありましたら、『新医学と切手の極意』の 「電話相談室」をご利用下さい。 ↓ https://voxsangman.com/tel/tel.html また、「エイズ相談掲示板(PC専用)」でも相談を受け付けております。 ↓ https://voxsangman.com/kiyaku/kiyaku.html 携帯電話からは、「携帯電話専用エイズ相談掲示板」をご利用下さい。 ↓ https://voxsangman.com/keitai/keitai.html +=============================================================================+ それでは続きをどうぞ +=============================================================================+ □ 感染経路・感染力・感染部位 感染経路は、性行為、性器どうしの接触感染及びオーラルセックス。 感染力は非常に弱いですが、粘膜は細菌にとって住みやすい環境である粘膜どうしが 触するために感染します。 感染部位は、尿道や膣粘膜。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 検査方法 PCR検査で、男性は初尿、女性はおりもので調べることができます。 マイコプラズマ・ウレアプラズマの同定検査は、日本ではまだ保険適応になっていま せんので、完全保険診療の病院の多くは検査をまず受けることができません。 検査が必要な方は、自費検査をしている性感染症専門のクリニックでの受診がおすすめ です。 血液で抗体を調べる検査は、日本では現在利用できません。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 治療法 マイコプラズマは、細胞壁がないため、すべてのβ-ラクタム(ペニシリン、セファ ロスポリン、カラバペネム、モノバクタム)とグリコペプチド系抗生剤は効き目があり ません。 マクロライド系・テトラサイクリン系・キノロン系が有効とされています。 現在治療にはアジスロマイシンとドキシサイクリンがよく使用されています。 アジスロマイシンは、1g単回投与または、1日目500mg+250mg/日4日間投与 ドキシサイクリンは、200mg/日7日間投与 ※アジスロマイシンの効果は非常に高いことから、アジスロマイシンによる治療が優 先されます※ +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 感染予防法 性器のマイコプラズマ感染症は主に性的接触によって伝染するため、予防策はコンド ームの使用となります、当然オーラルセックスについてもコンドームの使用は必要と なります。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 日本国内におけるマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の現状 日本においても、マイコプラズマやウレアプラズマ自体を知らない医師も多く、検査 を思いつかないどころか、的確に治療が施されない場合もあるのが現状です。 その要因の一つとしてはマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査が、保険適応外の検 査であることも一因と考えられます。 したがって、なかなか治らない尿道炎や腟炎の症状のある場合は、マイコプラズマ同 定検査を受ける必要があると考えます。 受診する際には、性病を専門診療科としている性病科や泌尿器科を受診されることです。 +============================================================================+ ※まとめ※ +============================================================================+ 現在の日本ではマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査が気軽に検査ができないため に、感染がわからずに保菌している人も少なからず存在していると思われます。 不特定多数との性交渉を避けられない人は、必ずコンドームを使用することと、少な くとも半年ごとに、マイコプラズマ・ウレアプラズマのスクリーニング検査をすること をおすすめします。 +======================================+ ◆編集後記◆ +======================================+ 最後までお読み頂き、ありがとうございました。 ご理解いだけましたでしょうか。 本メールマガジンへの感想・ご意見・ご質問・ご要望等がございましたら、ご遠慮 なくご連絡下さい。 メールを受け取り後24〜48時間以内に必ず返信致します。 ↓ ★https://tayori.com/form/454ccc126443591288d908fd4318fd414b6250fe★ 【お願い】 この機会にぜひとも無料メルマガ「鉄人レター」の購読予約をお願い致します。 購読予約は以下からお願い致します。 ↓ ★ 鉄人レター購読予約★ 【ご注意】 ★★購読予約に際しましてはフリーメールの、「Yahoo!メール」や「Gmail」は、スパム 対策を取っていま すので、送信されたメルマガが「迷惑ホルダー」に送り込まれますのでご注意下さい。 出来れば、「Yahoo!メール」や「Gmail」をご使用にならず、プロバイダのメルア ドを使用されれば確実にメルマガを受け取れます★★ 次回バックナンバーの追加掲載は2021年8月中旬を予定しておりますので、ご期待下さい! +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ **************************************** ★最後に次の点だけは、何卒、ご了承のうえご購読下さい★ ●このメールマガジンは、長年エイズ研究に従事しその間に有した経験と知識を 基にして、内外の学会・専門雑誌・各国の情報をも参考に出筆し、万全を期して おりますが、ご利用により、発生したいかなるトラブル・損失等に対しても、発 行者は一切責任を負いませんので、ご利用は自己責任でお願いします。 また、記事の一部又は全部の転載を禁じます。 +==================<新医学と切手の極意 鉄人レター>===+ 発行者 : 血液の鉄人 ウェブサイト : https://voxsangman.com/ ご意見、ご感想:★https://tayori.com/form/454ccc126443591288d908fd4318fd414b6250fe★ +======================================+
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