鉄人レター 169号




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2022/01/30(No.169)

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          ■■梅毒大流行!!感染に気をつけてください■■
   
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 いつも新医学と切手の極意の無料メルマガ『鉄人レター』をご愛読頂きありがとう
ございます。

 今回も改めて梅毒について解説させていただきますのでお付き合いください。

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 □ 梅毒の現状

 戦後の流行期から減少し続けて一時期は根絶可能と思われましたが、2010年以降
再び増加に転じ2018年には7,000例近くの症例が報告され、その後いったん減少傾向に
ありましたが2021年になって新型コロナウイルスの流行の影に隠れて大流行しています。

 2021年12月時点(2021年1月から2021年12月5日までの累計)での梅毒患者数は、7134
人の患者が報告されています。

 この患者数は2018年の7007人を超えたことになり、現在の集計が始まって以来、過去
最多となりました。

 この増加傾向は大都市だけにとどまらず地方でも著しく増加しています。

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 □ 梅毒はなぜ怖いのか

 梅毒の怖さは梅毒トレポネーマに感染しても、3週間後、3ケ月後、3年後の各期ご
とに、症状か一時的に消えることから治療を受けなくても自然に治ったと勘違いすると
ころにあります。

 潜伏期を3回挟みながら、更に悪化した病状が発現していき、最終的に死に至るとい
う怖さがあります。

 症状が消えても体内に潜む梅毒トレポネーマは感染力を持ち、自身の体を蝕んています。

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 □ 第1期の症状

 第1期は、梅毒トレポネーマに感染後3週間〜3ケ月の時期を言います。

 梅毒トレポネーマが侵入した部位に大豆くらいの大きさの痛みや痒みのない硬結が出
来ます、これを初期硬結といいます。

 時間経過とともにこの硬結は膿を出すようになります。

 この膿の中には無数の梅毒トレポネーマが存在し、触れると感染します。

 初期硬結の数は普通は1個ですが、2個以上できることもあり、この頃の初期硬結では、
表面の皮膚が破れて潰瘍となる硬性下疳に変わりやすいといわれています

 硬性下疳は、梅毒トレポネーマの侵入箇所で、よく出来る部位としては、男性では陰部
冠状溝・包皮・亀頭部、女性では大小陰唇・子宮頸部に出来ます。

 またキスやオーラルセックスによって感染した場合は、唇や口腔咽頭粘膜や肛門部も出
来ます。

 初期硬結はすぐ消えますが稀に潰瘍となることもあります。

 またこの時期、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れてきますが、痛みもない
まま大きく腫れてきます、これを無痛性横痃(むつうせいおうげん)といいます。

 第1期の症状は治療を受けなくても自然に消失しますから、梅毒は治ったと勘違いする
ところが怖いのです。

 症状が消えても梅毒は治ったのではなく、体内では増殖を続けてます。

 梅毒トレポネーマに感染して4週間を超えるとカルジオリピン使用したSTS検査で陽性反
応となりますが、TPを使用したTP検査はこの時期は陰性のままです。


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+============================================================================+  ちょっと一休みして下記のブログをお楽しみください!!  ※血液の鉄人の医学と切手のサイト※  医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出 来事を興味深くそしてわかり易く解説しています。  https://ameblo.jp/sangvoxman/" +----------------------------------------------------------------------------+  ※血液の鉄人の医学切手の部屋※  今までに収集した世界各国の医学切手を使用して、医学の歴史・医学に貢献した人 物・切手に描かれた病気や各種臓器など興味深くかつ理解しやすく紹介しています。  https://blog.voxsangman.com   +============================================================================+ □ 第2期の症状  第2期は、梅毒トレポネーマに感染後3ケ月〜3年の時期を言います。  この時期は梅毒トレポネーマは増殖しながら、血管やリンパ管を通過して全身に広が り、皮膚や粘膜にいろいろの症状が出るようになってきます。  この時期の代表的な症状しては全身のリンパ節が腫れる、発熱、倦怠感、関節痛など の症状が現れ梅毒性バラ疹と呼ばれる特徴的な全身性発疹が現れることが多いです。  バラ疹は赤い目立つ発疹が手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れ特に手掌、足底 に小さい紅斑が多く出現し、皮がめくれた場合は特徴的な症状と言えます。  バラ疹はかゆみも痛みもなく、しばらくたつと自然に消えていきます。  この時期治療しなくても1ケ月でバラ疹が消えることから治ったと誤解しやすいですが、 抗生物質で治療しない限りトレポネーマは体内に残っていて人に感染させたり、各臓器に 影響を与え続けています。  バラ疹の次に出てくる皮疹は丘疹性梅毒疹で感染してから、4〜6カ月ごろに出現します。  丘疹性梅毒疹の大きさは大豆から爪くらいで、皮膚面より盛り上がったかたい皮疹で、最 初は赤い色をしていますが、時間の経過とともに茶色をおびた赤い隆起となります。  この丘疹性梅毒疹は、上半身の皮膚にたくさんできますが顔面にも出現します。  手のひらや足の裏にこの丘疹性梅毒疹ができると、丘疹の表面の角質が厚く、乾癬という 皮膚疾患の症状によく似ていることから梅毒性乾癬と呼ばれています。  外陰部や肛門付近のように、皮膚や粘膜が向き合っている場所に丘疹性梅毒疹ができると、 丘疹は牛乳のような白い色となり、表面がただれて分泌物が出てくるので、扁平コンジローム と呼ばれます。  扁平コンジロームの表面がただれて出てくる分泌物が中には、大量の梅毒トレポネーマが含 まれていて性的接触によって梅毒トレボネーマが感染する重要な原因のひとつとなります。  この時期には、口腔粘膜に乳白色の斑点が生じる粘膜斑(乳白斑)や扁桃が赤く腫れる梅毒 性扁桃炎も出現します。  この時期になると、梅毒検査のSTS検査とTP検査は共に陽性となります。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+   □ 潜伏期の症状  潜伏期は、第2期の症状が消えるとともに始まり、潜伏期が始まってからの2〜3年間 は、第2期の症状を再発し、この時期を前期潜伏期と呼びます。  不顕性感染の期間で数年から数十年経過する場合を後期潜伏期といい、この期間は人 には感染させませんが感染者の体内には梅毒トレポネーマが存在していて、各臓器に影 響を与え続けています。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ 梅毒の自然治癒はありません!!  いずれにしても梅毒トレポネーマに感染すると抗生物質の治療を受けない限り治るこ とはなく、自然治癒はありえません。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ 梅毒は治るのか  一時期不治の病と呼ばれた歴史があることから難病のように思われがちですが、ペニ シリン系の抗菌薬を使用する治療を受ければ比較的簡単に治療できる病気です。  第1期梅毒の場合は2〜4週間程、第2期梅毒の場合には4〜8週間程の治療期間で 完治します。  第3期梅毒まで進行していても12週前後で治療できると言われています。  治療自体も1日3回の抗生物質の服薬を期間内続けるだけで完治しますが、自己判断 で服用を中止したりすると完治する期間が長くなってしまいます。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ 筋注用ペニシリン解禁  2021年11月25日、持続性ペニシリン製剤のベンジルペニシリンベンザチン水和物が薬 価収載されました。  梅毒トレポネーマ感染による早期梅毒及び後期梅毒(神経梅毒を除く)の治療に極め て有効です。  早期梅毒の場合、バイシリンR L-A 240 万ユニット x 1 回が十分な用量となります が、感染して1年以上、または感染期間が不明の場合は、3回分用量が必要となります。    海外では梅毒患者の治療に貢献してきた実績が認められています。  欧米で梅毒治療の第一選択薬であるベンジルペニシリンは、早期梅毒には1回投与で 治療完了できる優れものですが、日本にはなかったため長期の抗菌薬内服が強いられて いましたが、やっと欧米の仲間入りをすることができました。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ 危険な行為をした場合には必ず検査を受ける!!  改めて検査を受けるタイミングを以下に解説いたします。  梅毒トレポネーマ感染後早く陽性となる順番は、以下のとおりとなります。  1.IgM-FTA-abs検査  感染後1週間  2.FTA-abs検査  感染後3週間  3.STS検査(RPR検査)  感染後4週間  4.TPHA検査  感染後5〜6週間  5.迅速TP抗体検査  保健所等で使用されている迅速検査で、この検査は感染後5〜6週間で受ける必要が あります。  それぞれの検査で早く受けすぎると、梅毒トレポネーマに感染していても陰性(偽陰 性)となります。 +============================================================================+             ★血液の鉄人からのお知らせ★ +============================================================================+  『新 医学と切手の極意』は、サイト運営強化のためにカンパをお願いしています。    サイトを利用・当メルマガをお読みになって"お役に立てたとき"は、カンパをお願 い致します。 ↓ https://voxsangman.com/kanpa/kanpa.html +----------------------------------------------------------------------------+  HIVを含む性行為感染症に関する相談がありましたら、『新医学と切手の極意』の 「電話相談室」をご利用下さい。    ↓ https://voxsangman.com/tel/tel.html  また、「エイズ相談掲示板(PC専用)」でも相談を受け付けております。         ↓ https://voxsangman.com/kiyaku/kiyaku.html 携帯電話からは、「携帯電話専用エイズ相談掲示板」をご利用下さい。              ↓ https://voxsangman.com/keitai/keitai.html +=============================================================================+  ※まとめ※ +============================================================================+  1.梅毒トレポネーマに感染すると、梅毒特有の症状が出ますが治療しなくても症状 が消失することから、治ったと勘違いすることが梅毒の怖いところです。  2.症状が無くなっても、体内では梅毒トレポネーマは増殖し続けて、人に感染させ るのと自身の臓器を犯し続けているのです。  3.梅毒トレポネーマに感染すると自然治癒はありません、症状が消えても治っては いません、梅毒トレポネーマに感染すると抗生物質による治療を受けないと決して治る ことはありません。  4.梅毒トレポネーマに感染するような行為をしてしまった時には、適切な時期に必 ず梅毒検査を受ける必要があります。 +============================================================================+ +■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■+  ご不明な点がありましたら以下からお問い合わせください。                                      ↓ ↓  ↓               https://tayori.com/form/454ccc126443591288d908fd4318fd414b6250fe            必ず返信させていただきます。   +■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■+  ◆編集後記◆ +===========================================+ 最後までお読み頂き、ありがとうございました。 ご理解いだけましたでしょうか。 本メールマガジンへの感想・ご意見・ご質問・ご要望等がございましたら、ご遠慮 なくご連絡下さい。 メールを受け取り後24〜48時間以内に必ず返信致します。 ↓ ★https://tayori.com/form/454ccc126443591288d908fd4318fd414b6250fe★ 【お願い】  この機会にぜひとも無料メルマガ「鉄人レター」の購読予約をお願い致します。    購読予約は以下からお願い致します。   ↓ ★ 鉄人レター購読予約★  【ご注意】 ★★購読予約に際しましてはフリーメールの、「Yahoo!メール」や「Gmail」は、スパム 対策を取っていま すので、送信されたメルマガが「迷惑ホルダー」に送り込まれますのでご注意下さい。 出来れば、「Yahoo!メール」や「Gmail」をご使用にならず、プロバイダのメルア ドを使用されれば確実にメルマガを受け取れます★★ 次回バックナンバーの追加掲載は2022年10月中旬を予定しておりますので、ご期待下さい! 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