■□□□□ エイズは正しい知識を身につけることで予防可能な病気です!! □□□□■ ■□□□□□□□□□□□□ 正しい知識を身につけて予防 □□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意 鉄人レター ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 2023/07/31(No.187) +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ ■■梅毒・性器クラミジア・淋菌感染症の正しい検査の受け方■■ +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ いつも新医学と切手の極意の無料メルマガ『鉄人レター』をご愛読頂きありがとうご ざいます。 梅毒・性器クラミジア・淋菌感染症が流行していますので、これら性感染症の正しい 検査の受け方解説させていただきますのでお付き合いください、 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 性器クラミジア 2023年7月16日時点で、2871人の患者が報告されています。 また定点数は2.91と流行域に達しています。 性器クラミジアは、50%以上の確率で感染(男性に比べ女性の方が感染率は高い)す るといわれていて、近年では、20代女性のうち20人に1人がクラミジアに感染していて、 そのうち症状があるのは5〜30%のみとの報告がなされています。 また男性の場合は、感染している人のうち症状が出現したのは、約10%前後と低く、 つまりクラミジアにかかっていても無自覚の人が多いということになります。 この事から感染に気づくことなく第三者に感染を広めていることになるのです。 更に性器だけの感染の留まらず、咽頭への感染の症例も多く報告されています。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 性器クラミジアの検査 性器クラミジアは性病の中でも一番感染している人の数が多い病気で、性器では男性 は50%、女性は80%が自覚症状がなく気がつきにくい病気であることが特徴になってい ます。 男性は尿、女性は綿棒を使用して膣からの分泌物を採取し検査を行います。 ※肛門性交を行う人は肛門への感染もあります※ 感染機会から24時間以上経過で検査可能です。 TRC法で検査を行います。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 咽頭クラミジアの検査 ※性器クラミジアや淋菌に感染した人の10〜30%は咽頭からもクラミジアが検出され ます※ ※のどの痛み、腫れ、咳、発熱などの風邪のような症状が現れることもありますが、 ほとんどの人が症状がなく、のどの見た目に明らかな変化なが認められない場合が多い です※ 感染機会から24時間以上経過で検査可能です。 SDA法、TMA法、TRC法で検査を受けます。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 梅毒 2023年7月16日時点で8040人の患者が報告されています。 この結果からして200〜100人に1人が梅毒患者ということになります。 梅毒トレポネーマは、30%の確率で感染し、相手が早期梅毒だと感染確率は60〜80% 程と極めて高くなります。 梅毒トレポネーマは、性行為だけでなくオーラルセックスでも簡単に感染しますし、 コンドームでも完全には予防できません。 また最近では咽頭が感染が多く報告されています。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 口腔咽頭梅毒 口唇・舌・頬粘膜・扁桃に感染しますが、性器に病変を伴わない例が多いことから感 染に気づきにくいことと、口腔咽頭梅毒の口腔咽頭病変の場合、ほとんどの人は口腔外 科や歯科などを受診しますが、口腔外科や歯科に梅毒患者が来ることはめったにないの で、 診察した医師が「梅毒」を疑う事はまずなく、見逃している事例が多くあると考 えられています。 結局は梅毒検査を受けないと感染がわからないということになります。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ □ 梅毒検査 不安な行為をしてからSTS検査では4週以降、TP検査では6週以降受けないと信頼で きる結果が得られません。 梅毒トレポネーマ感染をいち早く知る検査法は、IgM-FTA-absで、感染機会から1週 間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。 +============================================================================+
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