鉄人レター バックナンバー第10号







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■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ 新・医学と切手の極意   鉄人レター   2025/4/14バックナンバー第10号 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+ ■はしか流行にご注意■ +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ はしかとは  はしか(麻疹)は、麻疹ウイルスによって引き起こされる呼吸器系の感染症です。  麻しんウイルスの感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染で、ヒトからヒトへ感 染し、その感染力は非常に強いと言われています。  免疫を持っていない人が感染するとまず100%発症し、一度感染して発症すると一生免 疫が持続すると言われています。  ※以後、はしかで話を進めていきます※ +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ はしかの現状  日本国内における過去の推移を見ると、2007・2008年に10〜20代を中心に大きな流行 がみられましたが、2008年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目は しかワクチン接種を行うことにより、2009年以降10〜20代の患者数は激減しました。  2015年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本がはしかの排除状態 にあることが認定されました。  予防接種のお陰でかつては毎年春から初夏にかけて流行がありましたが、排除後は海 外からの輸入例と輸入例からの感染事例のみを認める状況となっています。    日本国内でのはしかの感染者は新型コロナウイルスの感染が広がった2020年以降は年 間数人から数十人程度にとどまっていましたが、その前の2019年には世界的に流行し国 内でも700人を超える感染者が報告され、2020〜22年は各10以下でしたが、2023年は28人 に増加し、2024年3月22日現在8都府県で少なくとも20人になり、今後大流行が懸念さ れています。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ はしかの症状  ウイルスに感染してから約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、 2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。  また肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言わ れています。  妊婦がはしかになると重症化しやすく、肺炎や脳炎などを起こす可能性があり、30〜 40%の確率で流産や早産を起こします。  妊娠中にはしかになっても、赤ちゃんに先天性の異常が現れることは少ないといわれ ていますが、流産や早産のリスクが高くなる可能性が指摘されていますので妊婦は感染 に気をつける必要があります。? +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ 今なぜはしかが流行しているのか  はしかは毎年春から初夏にかけて流行が見られ過去10年の推移を見ると、2001年に大 きな流行がみられましたがその後は徐々に患者数は減少していました。  2024年は、小児(15歳未満)の患者数は例年に比べ、それほど増加しておらず、2007年 5月現在2001年の約10分の1の程度ですが、成人(15歳以上)の患者数は2001年時と同じ程 度に上っています。  また、今年はこれまで主に東京都と埼玉県など首都圏で流行がみられていますが、徐々に 全国に拡がる傾向にあります。 +━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━+  □ なぜ2024年、10代から20代の人を中心に流行しているのか  一昔前までは子供のうちにはしかになり、自然に免疫を獲得するのが通常でしたが、 はしかのワクチンの接種率の上昇で自然に感染する人は少なくなってきています。  10代から20代の人たちの中には今まで一度も麻しんの予防接種を受けていない人がい るうえ、そもそも予防接種は一度で十分な免疫が獲得できるとは限らずワクチンを1回 接種しても、数%程度の人には十分な免疫がつかないことが知られています。  この度の流行は、そのような人達の間ではしかの流行が起きたものと考えられていま す。  その上はしかのワクチンの接種率の上昇に伴ってはしかの患者数が減り、はしかのウ イルスに被爆する機会が減少したために幼少時にワクチンを接種した現在の10代から20 代の人は免疫が強化されず、時間の経過とともに免疫が徐々に弱まって来ている人がい ることも原因の一つと考えられています。 +============================================================================+

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