医学に関するアラカルト
癌とカニにはどのような関係があるの?
乳癌や皮膚癌の腫瘍の周囲に放射線状に静脈やリンパ腺が怒張して見えることが、甲殻類のカニにを連想することから、癌のことを、カルキノスあるいはカルキノーマと紀元前のギリシアで呼ばれていました。
ギリシア語のカルキノスがローマではラテン語のカンケル(Cancer:キャンサー、カニ、癌)と呼ばれるようになりました。
理髪店の赤青白の三色のポールの意味は?
古代ローマやエジプトでは床屋が外科処置にあたっていました。
中世でも床屋医師が外科治療をしていました。
床屋医師のシンボルであった赤青白のマークは、現在は理髪店のシンボルですが、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を意味しています。
白をリンパ腺という人がいますが、それは間違いです。
動脈は空気が流れる管?
古代ギリシアでは、動脈は血液が流れる管ではなく、「空気」あるいは「精気」が流れる管と考えられていました。
その理由は、動物の死体を解剖しても動脈の中には血液が無く、血液は静脈と毛細血管に集まり、動脈の中は空っぽのため、動脈には空気が流れていると考えられたわけです。
その為、動脈は「空気」あるいは「精気」が流れる管、静脈は「血液」が流れる管と長く考えられていました。
性病郵送キット
日本語の「はしか」と言う病名の由来は?
「麻疹」の由来は、中国由来で、「麻疹」に感染すると発疹の形や色が麻の実のように見えることから、 このように呼ばれるようになりました。
第四性病とは何?
日本において、かっては梅毒・淋病・軟性下疳に続く性病という意味で第四性病と命名されていました。
現在では、日本国内での感染は極めてまれな性行為感染症のひとつとなっています。
したがって日本国内で感染することはまず無いと考えてよく、ほとんどが海外(特に発展途上国)で感染する輸入感染症です。
現在は第四性病と呼ばずに、『鼠径リンパ肉芽腫』と呼ばれています。
ヒステリーの語源
ヒステリーという病名は、女性の興奮状態における異常精神反応を指します。
ギリシア語の「子宮」を意味する"ヒステラー(hystera)"は、「子宮」を意味しますが、この言葉は"後ろ側にある"意味の"ヒュステロス(hysteros)"に由来する言葉で、 「子宮」が他の臓器の後ろ側に位置することから名付けられたと言われています。
ヒステリーが起こるのは、「子宮」に原因があると考えられていたことから、この名前がつけられました。
聴診器
聴診器は、英語で"ステソスコープ(stethoscope)"、ドイツ語では"ステトスコープ(stethoskop)"と呼ばれます。
この"stetho"は、「胸」を表すギリシア語の"ステトス(stethos)"に由来します。
また、"scope"は、「注意深く見る・見張り人」の意味を持ちギリシア語の"スコーポス(skopos)"に由来します。
それ故、"ステソスコープ(stethoscope)"は、「胸部を注意深く見る器具」という意味になり、本来胸の音を聞くと言う意味ではありません。
胸の音を聞く聴診器の本当の意味が、「胸部を注意深く見る器具」とは、見ると聞くとはおお違いです。
written by 血液の鉄人
医学に関するアラカルト
││
新コーヒーブレイク
|
新 医学と切手の極意