滅菌・消毒に関するアラカルト
滅菌とは?
人に有害・無害を問わず、対象物に存在しているすべての微生物およびウイルスを死滅させるか除去することです。
確率的な概念からは微生物およびウイルスの数をゼロにすることは不可能です。
日本薬局方の「最終滅菌法」とは?
滅菌操作後、被滅菌物に微生物の生存する確率が100万分の1以下であることを意味しています。
手洗いで人の手指は滅菌できるのか?
人の手指を消毒することはできるが、滅菌することはできません。
人の手指を滅菌することは、すなわち手指の細胞ごと全部破壊することになるので、手指を滅菌することは不可能なことです。
消毒とは?
対象物に存在している病原性のある微生物を、その対象物に害を与えない方法で害のない程度まで減らすことを言います。
極論10%の菌しか殺せず90%の菌が残っていたとしても"殺菌した"と言うことになります。
このことからして、殺菌に対する有効性は保証されることはありません。
殺菌という表現は?
薬事法の対象となる消毒薬などの「医薬品」や、薬用石けんなどの「医薬部外品」で使うことはできますが、洗剤や漂白剤などの「雑貨品」については、使用することはできません。
静菌とは?
菌を殺さないが、低温保存などで、その増殖を止めることを言います。
除菌とは?
物体や液体といった対象物や、限られた空間に含まれる微生物の数を減らし、清浄度を高めることを言います。
除菌という言葉は、学術的な専門用語としてはあまり使われていませんが、法律上では食品衛生法の省令で「ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、 かつ、発育し得る微生物を除去することをいう」と規定されています。
抗菌とは?
菌を殺したり減少させるのではなく、菌の繁殖を防止するという意味です。
経済産業省の定義では、抗菌の対象を細菌のみとしています。
written by 血液の鉄人
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