がんと言う言葉に関するアラカルト
日本語でがんとは?
がんは、漢字で「癌」と書きます。
これは、悪性腫瘍のなかでも特に上皮由来の「癌腫(上皮腫)」のことを意味しています。
日本語の平仮名の「がん」と漢字の「癌」は同じ意味なのか?
平仮名の「がん」は、「癌」や「肉腫」、白血病などの血液悪性腫瘍も含めた広義的な意味で悪性腫瘍を表す言葉として使用されています。
その為に癌ばかりでなく肉腫や血液悪性腫瘍も対象にする「国立がん研究センター」や各県に設置されている「がんセンター」は平仮名で表記されています。
英語ではがんのことを何と呼ぶのか?
キャンサー(Cancer)またはカルチノーマ(Carcinoma)と呼びます。
ドイツ語ではがんのことを何と呼ぶのか?
クレブス(Krebs)と呼びます。
キャンサー、カルチノーマ、クレブスの意味は?
いずれも"カニ"の意味で、ギリシア語のカニを表わすカルチノウスが語源です。
これは、乳がんをよく観察するとあたかもカニが手足を広げたようなかたいしこりが、表面から触れるようになることを表現したものと言われています。
かに座とがんの関係とは?
「癌」を表す「cancer」は、かに座 (cancer) と同じ単語です。
がんの命名者は?
医学の父と呼ばれるヒポクラテスが、乳癌が蟹の脚のような広がりを見せた「蟹」の意味として古代ギリシャ語で「carcinos)」と命名しました。
cancerと命名した人物は?
古代ローマの学者で、『医学論』を著したアウルス・コルネリウス・ケルスス(紀元前25年頃 - 紀元後50年頃)が「cancer」とラテン語訳しました。
written by 血液の鉄人
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