医学に関するアラカルト−その4.目と眼の違い−
目と眼の違いについて
『目』と『眼』という漢字は、どちらも『め』と読みますが、使用する場面は異なります。
一般的には『目』と『眼』の漢字はどのように使い分けるのか、分かりにくいのが現実です。
それではその使い分けについて以下に解説いたします。
目について
要するに『目』は、まぶた・目頭・目じりも含めた目の周り全体を指します。
そのことからして顔のパーツを表す範囲も、言葉の意味的な範囲も、使われ方の範囲も広いのが特徴です。
例えば、目頭・目尻・台風の目・魚の目・木目・注目・何番目といった場合です。
『目』は『眼』に比べると使われ方の範囲が広いということです。
※肉体的なこと以外の『目』については「『眼』に置き換えることはできません※
眼について
『眼』は、眼球だけを指す漢字なのです。
そのために日常会話に登場することは少なく、医学・生理学・生物学などの専門分野における用語として使われることが一般的です。
例えば、千里眼・心眼・眼科・眼圧・眼底・眼光・点眼・眼鏡・双眼鏡など。
要するに、『眼』は、ものごとの本質を見抜く力、見極める力など、人間の洞察力を意味しています。
written by 血液の鉄人
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