医学に関するアラカルト−その8.死体と屍体・死体と遺体の使い分け−
死体と屍体の使い分けとは
死体と屍体は、共に"したい"と読みます。
全部同じ意味ですが、使い方が多少違います。
死体…生命活動を停止している状態の体のことで、人間や動物まで『死体』を指すことが多いです。
屍体…『死体』の元の用字です。
※死骸…『死体』を客観的に見た時に『死骸』と指すことが多く、感情を移入していない虫などに使われる場合があり、意味は『死体』と一緒です※
死体と遺体の使い分け
死体を使用する場合は、死者の体をひとつの物体として表現する場合に使用されます。
要するに死体は、死んだ体という一つの物体として言い表したことになります。
遺体を使用する場合は、死者の体を人格を認めた場合に使用します。
遺体は、魂が体から去り遺された体意味で使用されます。
従って遺体は死体より丁寧で死者や遺族に対して哀悼の意を込めた言い方となります。
最近では死体と呼ばずに遺体と呼ばれることが多くなってきています。
死体は動物に対して使用されます。
また法律用語で死体遺棄罪・死体損壊罪として使用されています。
「死体」が動物のものも指すのに対し、「遺体」は人間のものしか指さないという点も異なります。
written by 血液の鉄人
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