医学に関するアラカルト−11.おならと屁の違い−
おならと屁の違い
"おなら"も"屁"も飲み込んだ空気や腸の内容物の発酵によって生じたガスが、肛門から排出されるものを言いますが、"おなら"と"屁"には厳密には違いがあります。
音の鳴る放屁が"おなら"で、音のしない屁は"おなら"ではないのです。
おならと屁はどう違うのか
本来おならは、「お鳴らし」が略されてできた女房言葉なんです。
そのことから音の鳴るものも鳴らないものも「屁」と言っていましたが、「おなら」という言葉が広まっていくと、音の鳴らないものを「屁」、 音の鳴るものを「おなら」と区別されるようになったわけです。
そして「屁」と「おなら」が同じ意味で用いられるようになったことから、音のするものとしないものを分けるため、音のしない屁を「すかしっ屁」と呼ぶようになった訳です。
現在ではどのように使い分けているのか
現在では、「屁」と「おなら」は同義語になっていったため、現在では音がしない屁のことを「すかしっ屁」と呼ぶこともあります。
医学用語での言い方では
医学用語では、おならを"排ガス"または"ガス"と言います。
おまけ
おならの強い臭いの原因物質には、腸内細菌が腐敗・発酵させて作り出す「硫化水素・二酸化硫黄・二硫化炭素」などに起因しています。
そのことから腸内に善玉菌が多いとにおいはあまりしなくて、ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が優勢になっていると、くさいおならになります。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
2023年2月1日。
医学に関するアラカルト−医学に関するアラカルト−11.おならと屁の違い−
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