医学に関するアラカルト−その11.沈黙の臓器とは−
沈黙の臓器となんですか?
肝臓や腎臓、膵臓などは、症状を自覚したときには病気が進行しているケースが多いことから「沈黙の臓器」と呼ばれることがあります。
※中でも膵臓は「暗黒の臓器」とよばれることがありますので、膵臓は改めて「暗黒の臓器」として紹介させていただきます。
医学的に肝臓は何故沈黙の臓器と言われるのか
肝臓は体の右上腹部にある人体の最大の実質臓器で、解毒・タンパク質の合成・胆汁の生成などさまざまな重要な機能を担っています。
肝臓には痛みを感じる神経終末がないため、肝臓が損傷を受けても症状が現れないことがよくありそのため、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。
肝臓は再生力の強い臓器ですが、炎症が慢性化すると元に戻らなくなるため、日頃からいたわりと注意が必要です。
医学的に腎臓は何故沈黙の臓器と言われるの
腎臓は、背骨の左右に1つずつある2つの豆型の臓器で、老廃物のろ過・血液の電解質のバランスの調整・赤血球の生成などさまざまな重要な機能を担っています。
腎臓にも痛みを感じる神経終末がないため腎臓が損傷を受けても、症状が現れないことがよくありそのため、腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。
腎臓は、機能が著しく低下するまで自覚症状が現れず、末期的な状態になってから症状が現れることが多いためです。
肝臓の健康を維持するには
バランスの取れた食事、適切な運動、アルコールの適量の摂取、そして定期的な健康診断が重要です。
腎臓の健康を維持するためには
腎臓の病気が進行すると、尿にたんぱく質や血液が混ざることがあります、これは「腎臓のなみだ」と呼ばれ 早期発見のサインです。
尿に異常がないか注意を払い、症状が現れたらすぐに受診してください。
また足・手・顔などがパンパンに腫れてしまう「むくみ(浮腫)」が現れたときには迷わず受診してください。
まとめ
日頃から過度な食事・喫煙・飲酒などに気をつけて、定期的に健康診断を受けること沈黙の臓器を守ることになります。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
2024年4月1日。
医学に関するアラカルト−その11.沈黙の臓器とは−
││
新コーヒーブレイク
|
新 医学と切手の極意