20.HIVとHHV-2(単純ヘルペスウイルス2型)との関係性
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HIVとHHV-2(単純ヘルペスウイルス2型)との関係性
HIVとHHV-2は互いに影響しあうウイルスです。
HIVの感染と深く関わっているといわれているのが、HHV-2(単純ヘルペス2型)です。
HHV-2は性器ヘルペスの原因となるウイルスで、極めて高い感染力を持ち性交渉によって感染します。
人に感染するヘルペス科ウイルスとは
以下の8種類があります。
1.アルファヘルペスウイルス亜科
HHV-1(単純ヘルペスウイルス1型=herpes simplex virus-1)
HHV-2(単純ヘルペスウイルス2型=herpes simplex virus-2)
HHV-3(水痘・帯状疱疹ウイルス=VZV:herpes simplex virus-2)
2.ベータヘルペスウイルス亜科
HHV-5(ヒトサイトメガロウイルス=human cytomegalovirus:HCMV)
HHV-6(突発性発疹を引き起こす)・・・HHV-6AとHHV-6Bに分類される
HHV-7(突発性発疹を引き起こす)
3.ガンマヘルペスウイルス亜科
HHV-4(エプスタイン・バール・ウイルス=Epstein-Barr virus:EBV)
HHV-8(カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス=Kaposi's sarcoma-associated herpesvirus:KSHV)
HIVとHHV-2の関連性
HHV-2とHIVは互いに影響を与えあうことが分かっています。
HHV-2は、HIV感染者の60〜90%が感染しており、HHV-2に感染すると、HIVへの感染率も高くなります。
HIVとHHV-2に重複感染している人は、他者にもHIVを感染させる可能性が高くなります。
【参考文献】(WHO Herpes simplex virus Fact sheet N400 2015)
HHV-2に感染していると何故HIVに感染しやすくなるのか
これは、HHV-2に感染し発症していると、HHV-2が性器の粘膜に炎症を引き起こすことから、生体防御バリアが 破壊され、その破壊された部分からHIVが感染しやすくなるためと考えられています。
逆に、HIVへの感染がHHV-2の感染の原因となることもあります。
これはHIVに感染することにより免疫不全起こることが原因で、性器ヘルペスの再発のサイクルが短くなり、 頻繁に発症するようになります。
要するにHIV、HHV-2のどちらに感染していても、お互いに感染しやすくなってしまうということです。
HHV-2の感染予防対策とは
HIVはコンドームで感染予防が可能ですが、HHV-2はコンドームでは完全に予防することは出来ません、 要するにコンドームで覆われない部位では感染力を持つので、感染のリスクを減らすだけのものと考える必要があります。
ヘルペスの症状の出ている時には、性行為やオーラルセックスは控えるべきです。
ヘルペスウイルスについての補足
単純ヘルペスウイルスは、1型(HHV-1)と2型(HHV-2)のタイプがあります。
口唇ヘルペスは1型(HHV-1)で性器ヘルペスは2型(HHV-2)に分類されますが、オーラルセックスの一般化により必ずしもこの区別はできな) くなってきています。
20.HIVとHHV-2(単純ヘルペスウイルス2型)との関係性
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