36.尿についての話−その1−
尿とは
血液中の水分や不要物、老廃物が腎臓で生産された液体の排泄物です。
日本語では小便・小水・おしっこ・しっこ・ションベンなど言われています。
尿の1日の排泄量とその成分
正常なヒトの尿の1日の排泄量はおよそ1.5リットルです。
尿の成分は約98%が水でタンパク質の代謝で生じた尿素を約2%含み微量の塩素、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、 リン酸などのイオン、クレアチニン、尿酸、アンモニア、ホルモンを含んでいます。
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尿は無菌なのか
基本的に尿には細菌は含まれていません。
尿は血液を腎臓で濾過して造られるため、腎臓が健康な場合は排泄までは無菌です。
膀胱内に細菌感染がある、尿道に細菌感染があれば当然のことながら尿中に細菌が含まれています。
細菌が膀胱や尿道に侵入することを100%防ぐことはできませんので、 昔から“尿は無菌である”と信じられてきましたが、 実は健康な女性の膀胱内の尿を調べた結果、多くの人で細菌が存在することが判明しており、尿は無菌ではないことも分かってきています。
尿は排泄されてから時間が経つと、尿の中の尿素が外部から侵入した細菌によって分解され、アンモニアが発生して悪臭を放つ様になります。
尿の色と匂い
健康な人の尿の色は、淡黄色から淡黄褐色ですが、これは、胆汁に含まれる赤褐色の色素が混ざっているためです。
尿の色は、病気や食事、飲んでいる薬によっても変わります。
また腎炎や膀胱炎など、泌尿器が細菌に感染しているときには、排尿直後から濁りのある尿となります。
健康な人の尿は、あまりくさいものではありませんし、 飲み物や食べ物、薬によってもかわりますが、少し芳香性のにおいがするくらいです。
排泄直後の尿なのにアンモニア臭がする場合、膀胱炎など尿の通り道になんらかの細菌が感染するような病気が隠れている可能性があります。
また重症の糖尿病では、濃い濃度の尿糖とケトン体という物質が混ざって、果物が熟れすぎた時のような甘い匂いがすることがあります。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
2023年04月30日。
36.尿についての話−その1−
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