37.尿についての話−その2−
血尿とは
血尿とは尿に血液が混ざることを言います。
血尿の原因としては、悪性腫瘍や結石、膀胱炎などの炎症、腎臓の内科的な病気など様々なものがあります。
顕微鏡的血尿を起こす主な病気は、腎臓で血液から尿をろ過する糸球体という器官になんからの原因があることがあります。
無尿とは
無尿とは、腎臓で全く尿が作られない場合や、何らかの原因で尿が生成されなくなったことです。
大量出血、ショックなどで血圧低下などがあると尿が生成できないことを、腎前性無尿と言います。
薬物や腎毒性物質などで腎臓が尿生成できなくなったことを、腎性無尿といいます。
乏尿とは
腎臓における尿の生成が少なくなり,1日尿量が400ml以下になった場合を一般に乏尿とよんでいます。
これは腎機能の急激な低下をきたした急性腎不全に特有の症状であり,さらに尿量が極端に減少し1日尿量が100ml以下になった場合を無尿といいます。
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尿閉とは
尿が出ない事を尿閉と言い、尿が膀胱にあるけど出ない場合と膀胱に尿が無くて出ない場合があります。
後者の場合は尿が腎臓から作られるけど膀胱まで来ない場合と、尿が腎臓で全く生成されない場合があります。
従って尿が出ない場合は泌尿器科専門医の診察が必要です。
頻尿とは
一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。
しかし、1日の排尿回数は人によって様々ですので、一概に1日に何回以上の排尿回数が異常とはいえず、 8回以下の排尿回数でも自分自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。
1日8〜10回以上、あるいは就寝時に2回以上の排尿の機会があることを頻尿と呼びます。
一般的に、健康な人は1日に1.5L前後の尿が出て、排尿回数は1日4〜7回(このうち就寝時は0〜1回)ですが、生活習慣によってその回数は変化し、 飲水量の多さや緊張などによっても増えるため、1日8回以上排尿の機会があるからといって、必ずしも病気であるとはいえません。
頻尿の原因としては、水分のとりすぎ・膀胱内に貯められる量の減少(過活動膀胱)・前立腺肥大による尿道が狭くなる・膀胱炎や尿道炎・薬剤による副作用・心因性頻尿などが考えられます。
検尿とは
尿の検査を行うことを指し、尿を採取して化学的な検査や顕微鏡検査を行い、尿に含まれる異常物質や細菌、異常細胞などを検出することが目的とされます。
尿療法とは
尿療法は、尿を用いて病気を治したり健康を増進を目的とする民間療法の一つで毎朝自分の尿を飲む療法です。
尿は排泄直後から雑菌の繁殖が始まるため、尿療法では、排泄したばかりの尿をその場で飲む、そして飲む尿は原則として 自分が排泄したものに限り、量は個人の体調とやる気によるが、朝一番の尿をコップ2杯分摂取するのが標準とされています。
尿道炎や膀胱炎など泌尿器系の感染症を発症している場合は二次感染の恐れがあるため避けるべきとされています。
民間療法の1つで、さまざまな体験談はありますが、体に良いという医学的や科学的な根拠は判明していませんので、個人的ににはおすすめできない健康法です。
written by 血液の鉄人
記事執筆日
2023年05月19日。
37.尿についての話−その2−
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