膣痙と膣痙攣
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今回の記事について
今回取り上げました『膣痙と膣痙攣』は、性感染症ではありませんが、これは性行為がうまくいかない原因の一つであることから 不妊の原因や夫婦生活の不都合などの原因となることから 注意を喚起する目的で取り上げましたので是非ともご一読下さい。
膣痙とは
腟痙とは、膣の出入り口周辺に存在する筋肉が、自分の意図とは関係なく収縮をしてしまう状態のことを言います。
発症には、性交渉に対する不安などの精神的・心理的な要因も関与していると考えられています。
腟痙が生じることで、性交渉ができなくなってしまったり、タンポンの使用、婦人科の診察に支障がでたりすることもあります。
膣痙攣とは
膣痙攣は、社会通念的には挿入した陰茎が抜けなくなる状態になりますが、 実際のところ膣痙攣は、むしろ挿入困難を主訴とすることが多い状態です。
膣痙攣は、主に陰茎の挿入のタイミングで球海綿体筋、肛門挙筋などが反射的に痙攣し挿入が難しくなる、 もしくは女性側の疼痛がひどくて挿入ができない状態です。
医学的に膣周囲の筋肉が性交時に痙攣する事によって、 どうしても陰茎を抜く事が出来ないという状態は考えにくく逆説的に、それほどに過大な筋力を生みだすような大きな筋繊維は備わっていません。
膣痙攣でペニスが抜けなくなることが現実あるのか
性交時に膣痙攣が起こり、その結果ペニスが膣内で挟まれて抜けなくなる事例は非常に稀ですが、理論上はあり得ます。
これは「ペニス・キャプティバス(Penis Captivus)」、「陰茎捕捉」として知られる現象で膣の筋肉が性交中に非常に強く収縮することでペニスが膣内で挟まれる状態を指します。
ただし、この現象は非常に稀で医学界でもペニス・キャプティバスはほぼ伝聞に基づくもので、実際の発生に関する記録は非常に稀で医学文献においてもほとんど報告されていません。
要するに膣痙攣でペニスが抜けなくなることは、一種の都市伝説と捉えられています。
膣痙攣でペニスが抜けなくなることがなぜ都市伝説と言われるのか
女性がオーガズムに達したあと、膣の収縮は通常はずっと続くわけではなく次第に収縮が収まり、膣壁は弛緩しこの弛緩までの時間は時と場合によりかなり変わります。
一方男性側も最終的にはペニスの勃起が終了し、ペニスは萎縮して小さくなりますが、このような状態で仮に一時的にペニス・キャプティバス(陰茎捕捉)が起こったとしても 、女性側の膣壁の弛緩、男性側の勃起の終了で、パートナーは離れることができるはずと医学的に考えられています。
ペニス・キャプティバス(陰茎捕捉)に関する現象について医学的な報告は不足していますが、発生した場合でも一時的な現象であると考えて問題ないと結論づけられています。
膣痙攣の種類
腟痙攣は、性交経験のない人に起こる原発性腟痙攣と、性交経験のある人に起こる続発性腟痙攣とに分類されます。
膣痙攣の症状
原発性腟痙攣では、性交を試みようとすると外陰部の疼痛を訴えるため、性交が不能となります。
続発性腟痙攣では、男性器挿入時に疼痛を訴えます。
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膣痙攣に気づいた場合
診断が難しいことと、治療には時間がかかることがあるのでまずは産婦人科を受診し、 その後必要に応じて専門家の治療を受けることになります。
診療科
産婦人科
記事執筆日
2024年08月19日
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written by 血液の鉄人
膣痙と膣痙攣│
性行為感染症と間違われやすい病気??!!
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