乳輪炎
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今回の記事について
今回取り上げました『乳輪炎』は、一般的には性感染症ではありませんが、中には性感染症が原因で起こることもますので注意を喚起する 目的で取り上げましたので是非ともご一読下さい。
乳輪とは
乳輪は、乳房の中心にある色素の濃い部分で、授乳の際に乳汁が出てくる穴(乳頭)を取り囲んでいます。
乳輪炎とは
乳輪炎とは、乳輪の部分に起こる炎症のことです。
乳輪炎の症状
乳輪が触ると痛む・乳輪が赤くなる・乳輪が腫れる・乳輪が熱を持つ・乳輪から膿が出るなどです。
乳輪炎の原因
細菌感染: ブドウ球菌などの細菌が乳管から侵入し炎症を起こす。
乳汁のうっ滞: 授乳中によく起こり、乳汁が乳管内に溜まることで炎症を起こす
皮膚のトラブル: アレルギーや乾燥など、皮膚のトラブルが原因となる場合もある
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乳輪炎の治療法
細菌感染が原因の場合は、抗生物質入りの軟膏を使用する。
患部を清潔にして木綿などの自然素材の下着をつける。
乳汁のうっ滞が原因の場合は、温湿布やマッサージを行う。
膿が溜まっている場合は、切開して膿を出す。
乳輪炎の予防
乳房を清潔に保ち、こまめに乳頭を拭く。
授乳の際には、乳房がつぶれないように注意する。
十分な休息をとる。
免疫力を高めるために、バランスの取れた食事を心がける。
注意事項
乳輪や乳頭部分には多くの皮脂腺があり、ここから分泌される皮脂によって保護されていますが、 皮脂の分泌の減少などにより炎症が起こることがあり、細菌に感染すると化膿することがあります。
化学繊維でできている下着をつけている人に多く見られますので注意が必要です。
乳輪に違和感を感じたら、自己判断せずに早めに受診してください。
梅毒トレポネーマによる乳輪炎
口腔内に梅毒感染のある者に乳首を吸われたりして傷ができると、その傷口から梅毒トレポネーマが侵入して、乳輪周辺に無痛性の硬性下疳が発生することがあります。
この症状は感染後約1〜3ヶ月位内に現れることが多い。
その後しこりの真ん中が深くただれる硬性下疳となり、これらの症状は約3週間で自然に消え、更に数週間後に丘疹性梅毒疹」と呼ばれる褐色に盛り上がった発疹や扁平コンジローマと呼ばれるジュクジュクしたイボのようなものが現れることがありますが いずれも自然と消えてしまいます。
最近の梅毒の大流行下において、このように梅毒トレポネーマ感染による乳輪炎ができることがありますので注意が必要です。
受診診療科
乳腺外科・外科
梅毒による乳輪炎の場合は皮膚科
記事執筆日
2024年11月10日
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written by 血液の鉄人
乳輪炎│
性行為感染症と間違われやすい病気??!!
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新 医学と切手の極意