性交後出血
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今回の記事について
今回取り上げました『性交後出血』は、一般的には性感染症ではありませんが、中には性感染症が原因で起こることもますので注意を喚起する 目的で取り上げましたので是非ともご一読下さい。
性交後出血とは
性交後出血とは接触出血とも言い、性交後の女性の主訴になり、 性交後に膣口から出血がみられる状態で、出血がごく少量の場合は褐色の帯下として認知される場合があります。
処女の性交後の出血は性交後出血と言うのか
性交後出血は処女の性交後の出血とは区別されます。
処女の場合は、性行為による処女膜の破損による出血しますが、 性交後出血の場合は膣部もしくは子宮膣部からの出血と定義されます。
性交後出血の種類
1.子宮頸がんや膣癌による
2.細菌やウイルス感染にによる
3.子宮筋腫による
4.閉経による
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1.子宮頸がんや膣癌が原因の出血
性交後出血がある場合にはこうした悪性腫瘍の検査が推奨されます。
性交後出血の原因が悪性腫瘍である場合の頻度は少なく、膣や子宮膣部の炎症や 粘膜充血やびらんなどが性交後出血の原因である可能性の方が高いと言われています。
2.細菌やウイルス感染が原因による出血
炎症は細菌やウイルス感染によって引き起こされることが多く、膣や子宮膣部に炎症を認めた場合、 カンジダやトリコモナス、クラミジアや淋菌、その他細菌やウイルスの検査を する必要があります。
粘膜充血やびらんは、正常な女性でも認められそれ自体は、病的ではなく生理的な変化の一つとも考えられます。
3.子宮筋腫が原因による出血
子宮筋腫では、性交後出血をきたすことはありませんが、筋腫分娩と言う状態であれば、性交後出血を起こす可能性が有ります。
筋腫分娩とは、子宮粘膜下筋腫が膣へ落ちこんできている状態を言います。
子宮頸管ポリープも、性交後セックス後出血の原因となります。
子宮頸管ポリープは、子宮粘膜が増殖しその一部が膣へ垂れこんできている状態で、一般的なポリープとは異なります。
粘膜充血やびらんは、正常な女性でも認められますし、それ自体は病的ではなく生理的な変化の一つとも考えられます。
4.閉経が原因による出血
女性ホルモンの低下により、性行為ス中の膣の湿潤が不足致し、このため性行為による摩擦刺激等により出血することがあります。
性行為にあたりジェルを使用する、女性ホルモン補充療法を行うことで膣の湿潤が改善し出血しなくなります。
注意事項
性行為後出血は、さまざまな原因で起こりますが、軽い出血であれば一時的なもので自然に治まることもありますが、 出血が続く場合は、婦人科を受診して原因を特定し適切な治療を受けることが大切です。
性行為後出血が続く場合は、子宮頸管ポリープや子宮頸がんなどの病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診して適切な診断を受けることが大切です。?
過度な性行為と道具を使用することによる出血
強引な体勢や、無理に深く挿入しようとすると、膣や外陰部が傷つき出血します。
道具を使った性行為も、膣の傷つき出血の原因となります。
性行為後出血の予防には、まず膣の潤いを保つことが重要となります。
受診診療科
産婦人科
記事執筆日
2025年05月10日
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written by 血液の鉄人
性交後出血│
性行為感染症と間違われやすい病気??!!
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新 医学と切手の極意