陰茎癌について

陰茎頸癌とは何ですか？

陰茎癌とは陰茎(ペニス)に発生する男性特有の皮膚癌のことです。

陰茎頸癌の発生しやすい場所とは?

亀頭部、冠状溝、陰茎包皮です。

陰茎頸癌が発生する原因は？

包茎のために亀頭が不潔で、包皮と亀頭の間に恥垢がたまっていることが、発癌の原因になると考えられています。

近年の研究では、陰茎癌の発症には、尖圭コンジロームを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関わっているという説も出ています。

それによれば、陰茎癌の50％程度が、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって生じるとされています。

陰茎頸癌になるとどのような症状が出るのですか？

陰茎の包皮や亀頭の表面に、痛みをともなわない潰瘍や腫れ物ができます。

光沢をもった発疹や、青褐色の扁平な盛り上がりとして現れることもあります。

包皮の下から分泌物が出て、悪臭を放つ場合もあります。

陰茎頸癌を治療しないとどうなるのですか？

最初に陰茎の皮膚から発生しますが、進行すると海綿体や尿道にも癌が周囲に拡がり、排尿が困難になることがあり、 更に癌が大きくなると潰瘍が出来たり、癌の表面が崩れて出血することがあります。

次には陰茎癌は、大腿のつけ根の部分(鼠径部)のリンパ節に転移しやすいので、進行すると鼠径部のリンパ節をかたく触れるようになります。

癌がさらに大きくなると、リンパの流れが悪くなって、足のむくみが出現することがあります。

癌の出来る場所が場所であるために、恥ずかしいことから受診が遅れ、癌の早期発見の機会を逃して手遅れとなることが多いので、自覚症状があったらすぐに診察を受けることが大切です。

陰茎癌の検査はどのようにするのですか？

肉眼的に見て診断がつく場合がほとんどです。

確定診断のためには、局部麻酔をして病変部の一部を切除して顕微鏡で検査するか、病変部をこすってはがれた細胞を顕微鏡で調べる検査（細胞診）を行います。

特に尖圭（せんけい）コンジローマが大きくなると陰茎癌との鑑別がやや難しくなるので、尖圭（せんけい）コンジローマとの鑑別検査が必要となります。

陰茎癌の治療法はどのようにするのですか？

陰茎癌であることが判明すると、胸部X線撮影、腹部のCT、エコーなどで他臓器に転移がないかを確かめる必要があります。

病状によってそれに適した外科療法、放射線療法、化学療法を行います。

陰茎癌の検査はいつ受けたらいいのですか？

陰茎癌は初期の段階では痛みを伴わないことが多く、自覚症状がありませんし、陰茎癌に良く似た病気の尖圭コンジローマの可能性もあります。

ペニスに上記のような異変を少しでも感じるようであれば、恥ずかしがらずにすぐに専門医を受診することをお勧めします。

陰茎癌になるとHIVに感染しやすいのですか？

陰茎癌によって亀頭などにタダレがあれば、コンドーム無しで不特定多数の人との性行為をすることにより、感染リスクは増大することになります。

性行為で陰茎頸癌になりますか？

ヒトパピローマウイルス(HPV）感染もリスク要因の候補に挙げられています。

陰茎癌の治療中の性行為はしてはいけないのですか？

完全に治療が終わるまで控えるべきです。

陰茎癌の予防法は？

新生児期に包皮切除を行う習慣のある地域では発生率が低いことから、包茎、亀頭包皮炎、生殖器の不衛生がリスク要因ではないかと考えられています。

また、梅毒や尖圭コンジロームなどの性行為感染症や、性的パートナーが多いこと、更に陰茎癌の夫を持つ女性では子宮頸癌のリスクが高くなることから、 ヒトパピローマウイルス(HPV）感染もリスク要因の候補に挙げられています。

特に包茎の人は、恥垢がたまりやすく不潔になることから、陰茎癌発生の原因となりやすいので、日々良く洗い常に清潔にする必要があります。

陰茎癌の現状は？

男性生殖器に発生するがんの中で最もまれで、全体の1%を占めるにすぎません。

年齢別にみた罹患率は、40〜60才に多く、50才代にピークがあり、若年層では極めて希で、特に50才以上の包茎の既往者に高率にみられます。

罹患率の国際比較では、日本は欧米に比べて低い傾向があります。

わが国においては人口10万人当たり0.2人の発生頻度と報告され、人口10万人当たりの死亡率は0.1程度です。

何科を受診すればよいのか？

泌尿器科

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written by 血液の鉄人