HCV(Hepatits C)について
さくら検査研究所
HCV(Hepatits C)とは何?
C型肝炎ウイルス(Hepatitis C virus:HCV)は、フラビウイルス科ヘパシウイルス属に属するRNAウイルスで、C型肝炎を引き起こすウイルスです。
HCV(Hepatits C)の感染様式
C型肝炎ウイルスは、感染した人の精液や腟分泌液、血液などに含まれていますが、
感染力が弱いので性行為により感染することはほとんどありません。
性行為による感染はまれですが、アナルセックスや生理中の性行為など、出血と粘膜の損傷をともなう性行為は感染の危険性は高いと考えられます。
現在日本での感染者の多くは、過去の輸血、生物製剤の投与や不十分な消毒による注射です感染しています。
現在では検査の向上により輸血による感染は、献血された血液を検査することにより、現在ではほぼ起きていません。
発症率
一度の血液暴露機会での感染確率は約2%とされています。
B型肝炎の30%、HIVの0.3%に比べれば遥かに感染確立は低いと言えます。
30〜40%は自然に症状が治まる。
治療を行い、慢性化や劇症化(肝臓の炎症が非常に強くなり、肝細胞のほとんどが死んでしまう)しなければ、治ります。
ただし、C型肝炎の約70%が慢性化すると考えられています。
日本でも200万人感染していると推定されています。
現在のところB型肝炎のようなワクチンで予防することはできません。
感染経路と症状
一般に感染して、2〜3ヶ月で急性肝障害を起こしますが、「体がだるい・食欲が無い」などで黄疸は少ないことからして気がつかないことも多くあります。
60〜70%の人は自然治癒せず、慢性化する。
慢性化した場合、10〜15年は「非活動期」で肝機能も基準内で推移していきます。
その期間を過ぎると「活動期」となり、肝機能が悪化し、放置していると、自然には軽快しないため、肝硬変・肝癌と進行していきます。
常識的な社会生活を心がけていれば日常生活の場でC型肝炎ウイルスに感染することはほとんどないと考えられています。
性行為による感染について
C型肝炎ウイルスは、感染した人の精液や腟分泌液、血液などに含まれていますが、感染力が弱いので、性行為により感染することは殆どないことからして、性行為感染症 から削除すべきという意見もあります。
性行為による感染はまれですが、アナルセックスや生理中の性行為など、出血と粘膜の損傷をともなう性行為は感染の危険性は高いと考えられます。
性行為によるHCVの感染を防ぐには
感染リスクは極めて低いですが、万が一に備えてコンドームを使用することをおすすめします。
正しいコンドームの使用で高い確率で感染は防げます。
HCVは日常生活では感染しない?
一般に、集団生活の場でHCVの感染がおこることはないとされています。
実際、ある会社において肝炎ウイルス検査を受診した者3,079人を3年間にわたって調べた結果、 新たにHCVに感染した人はゼロであったという結果が得られています。
また、ある介護福祉施設の入所者703人を4年間にわたって調べた結果、新たにHCVに感染した人はゼロであったという結果も得られています。
【夫婦間での感染の実態】
夫婦間で調査した結果では、HCVの感染確率は0.23%とする報告もあり存在するが低率と考えられています。
一方、風俗店で働く女性を対象とした調査では、同年代の一般の女性と比べて、8〜10倍高率であり、梅毒との関連性も指摘されています。
米国での報告でも、2006年802件のC型急性肝炎の事例から、感染機会として予測されたものの内訳は、薬物などの静脈注射:54%、潜伏期の間に複数のセックスパートナー を持った:36%、パートナーがHCV感染していた:10%、となっています。
これらのことから判断しても、性行為でのHCV感染は低いものの性行為で感染することは無視できないと言えますが、 たとえ配偶者がHCVキャリアであっても、ごく常識的な日常生活の習慣を守っているかぎり夫婦間での感染が起こることはほとんどないという調査結果が得られています。
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written by 血液の鉄人
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